〈カルティエ〉が日本上陸50年を記念した展覧会が〈東京国立博物館 表慶館〉で開催中。
『カーサ ブルータス』2024年8月号より
| Art, Fashion | PR | photo_Masaki Ogawa text_Mari Matsubara
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澁谷翔《日本五十空景》2024年。広重へのオマージュを込めた47都道府県の空模様。カルティエから本展のための制作依頼を受け、2024年元日から35日間をかけて全国を旅し、地方日刊紙の一面にその日見た空を描いた50点の連作。歌川広重『東海道五十三次之内』(1832年)への敬意と、過ぎゆく時間の連続性を表現。

ジャポニスムが影響を与えたジュエリーデザイン(右ウィング)。3代目ルイ・カルティエはパリの「日本美術友の会」の会員であり、日本の美術工芸品を収集していた。印籠や根付、硯箱など収集品の写真が壁に展示されている。それらのエッセンスがミステリークロックやジュエリーのデザインに翻案されたことがよくわかる。

衣服とデザインの領域を自由に横断した革命児(左ウィング)。1998年の『ISSEY MIYAKE Making Things』展では〈PLEATS PLEASE〉のドレスを天井からぶら下げてモーターで上下動させるなど、ユニークな展示が話題に。本展会場ではロール状のテキスタイルから製造されるドレスを展示。奥には森村泰昌との作品が。
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