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〈カルティエ〉が日本上陸50年を記念した展覧会が〈東京国立博物館 表慶館〉で開催中。
『カーサ ブルータス』2024年8月号より
July 5, 2024 | Art, Fashion | PR | photo_Masaki Ogawa text_Mari Matsubara
〈カルティエ〉が日本に初上陸してから50年を記念した展覧会が〈東京国立博物館 表慶館〉で開催中だ。メゾンとカルティエ現代美術財団、それぞれが日本と深く関わってきた歴史をひもといている。
ジュエリーとアートを巡る、カルティエと日本の蜜月。
1974年、東京・原宿のパレ・フランスにカルティエの日本における最初のブティックがオープンしてから50年。この記念すべき年に、カルティエと日本の結びつきをひもとく展覧会が東京国立博物館 表慶館で開催されている。展覧会は2つのセクションに分かれ、左右対称の建物の右翼と左翼に振り分けられている。右翼部分ではメゾンのヘリテージコレクションである「カルティエ コレクション」を中心に170点超の展示品を通して、メゾンのクリエイションと日本との関わりを紹介している。
1974年、東京・原宿のパレ・フランスにカルティエの日本における最初のブティックがオープンしてから50年。この記念すべき年に、カルティエと日本の結びつきをひもとく展覧会が東京国立博物館 表慶館で開催されている。展覧会は2つのセクションに分かれ、左右対称の建物の右翼と左翼に振り分けられている。右翼部分ではメゾンのヘリテージコレクションである「カルティエ コレクション」を中心に170点超の展示品を通して、メゾンのクリエイションと日本との関わりを紹介している。
創業家の3代目ルイ・カルティエは美術愛好家であり、彼が熱心に収集した日本のオブジェや美術書がデザイナーたちの創造性にインスピレーションを与えた。たとえば神社建築を思わせる形状のミステリークロックや、印籠からヒントを得たヴァニティケース、染色の型紙に見られる伝統文様をデザインに取り入れたブローチなど、日本文化と共鳴する作品の数々が展示されている。創作の源となった収集品の写真や美術書も傍らに展示されており、相互の関係性が興味深い。また2階ではこれまで日本で開催された5回の展覧会をたどっている。吉岡徳仁や新素材研究所(杉本博司+榊田倫之)が会場構成を手がけた例もあり、展覧会の演出面でも日本のアーティストが重要な役割を担っていたことを思い出させる。
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