ART
オラファー・エリアソン、五木田智央、蜷川実花…。〈アーツ前橋〉の10周年を記念した『ニューホライズン』展。
November 26, 2023 | Art, Architecture | casabrutus.com | photo_Satoshi Nagare text_Masanobu Matsumoto
群馬県前橋市の公共美術館〈アーツ前橋〉の開館10周年を記念した『ニューホライズン 歴史から未来へ』展が開催中。メイン会場の〈アーツ前橋〉を中心に市内各地にも作品が並ぶ、いわば芸術祭のようなスケール感が特徴の本展。その見どころをレポートします。
〈アーツ前橋〉は、2013年に百貨店だった建物をリノベーションしてオープンした公立美術館。展覧会に加え、国内外から作家を招集し滞在制作させるアーティストインレジデンスなどのプロジェクトも展開し、ローカルな美術館の新しいかたちを示してきたミュージアムのひとつでもある。現在、その10周年を記念し、『ニューホライズン 歴史から未来へ』展が開催中。近年、国内外で注目を集める30組の作家による約90点の作品を鑑賞できる。
この「ニューホライズン」(新しい地平線)というタイトルについて、〈アーツ前橋〉の特別館長で本展ディレクターの南條史生は、“3つの新しさ”を託したと話す。
この「ニューホライズン」(新しい地平線)というタイトルについて、〈アーツ前橋〉の特別館長で本展ディレクターの南條史生は、“3つの新しさ”を託したと話す。
1つは、“新しい時代を拓く作家たち”。本展では、日本での個展も記憶に新しい蔡國強やオラファー・エリアソン、またメディアアートの先駆者ビル・ヴィオラやジェームズ・タレルらを筆頭に、五木田智央、川内理香子、武田鉄平、山口歴、井田幸昌、松山智一ら、次世代のアートシーンを担う作家たちの作品を一度に楽しめる。
60〜70年代のアメリカのポップカルチャーやアンダーグラウンドの雑誌や写真を着想源のひとつに、具象と抽象を行き来するような独自の絵画表現を展開してきた五木田智央は、今回3点の作品を発表。武田鉄平は、凹凸やツヤのある油絵のようだが、じつはそういった表情自体を絵筆で表現した技巧的なペインティングで人気を博している作家。本展では、近年挑んでいるという大型のペインティング2点を発表し、うち1つが新作だ。
いま、国内外から注目を集める若手作家の1人である川内理香子は、自身ではコントロールできない身体のあり方、また自他の領域が複雑に混じり合う神話の世界に関心を寄せた作品群を展開。山口歴は、ストリートアートに見られるブラッシュストロークそのものをモチーフにした彫刻作品を見せている。
60〜70年代のアメリカのポップカルチャーやアンダーグラウンドの雑誌や写真を着想源のひとつに、具象と抽象を行き来するような独自の絵画表現を展開してきた五木田智央は、今回3点の作品を発表。武田鉄平は、凹凸やツヤのある油絵のようだが、じつはそういった表情自体を絵筆で表現した技巧的なペインティングで人気を博している作家。本展では、近年挑んでいるという大型のペインティング2点を発表し、うち1つが新作だ。
いま、国内外から注目を集める若手作家の1人である川内理香子は、自身ではコントロールできない身体のあり方、また自他の領域が複雑に混じり合う神話の世界に関心を寄せた作品群を展開。山口歴は、ストリートアートに見られるブラッシュストロークそのものをモチーフにした彫刻作品を見せている。
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