ART
谷口吉生の建築で京都の宝に出会う。 | KYOTO
| Art | Window On The World | photo_Toshiharu Kitajima text_Naoko Aono
谷口吉生が手がけた京都国立博物館の平常展示館〈平成知新館〉がついに開館。日本的な空間構成と、縦格子を思わせる直線が和のモダンを体現する。
隣接するバロック様式を取り入れた重厚な明治古都館とミニマルなデザインの〈平成知新館〉が対比を見せる。長く延びた庇を水盤から延びる細い柱が支える外観も、展示ケースや家具が統一された内観も控えめで古都の宝を美しく浮かび上がらせる。
展示室は外光に弱い絵画などを守るため、二重の壁に遮られている。その一方でエントランスロビーやレストランは庭園の緑や都の町並みを見渡せる、開放的で明るい空間だ。展示室の中心にある2層分の吹き抜けが鑑賞の合間のほっとした時間を作り出す。空間のリズムが京の美をより印象的なものにしてくれる。
展示室は外光に弱い絵画などを守るため、二重の壁に遮られている。その一方でエントランスロビーやレストランは庭園の緑や都の町並みを見渡せる、開放的で明るい空間だ。展示室の中心にある2層分の吹き抜けが鑑賞の合間のほっとした時間を作り出す。空間のリズムが京の美をより印象的なものにしてくれる。
展示ケースも谷口のデザイン。免震構造やLED照明で収蔵品を守る。
奥の明治古都館と高さを合わせた。〜11月16日、『京へのいざない』展を開催。明治古都館では10月7日〜11月24日、特別展『国宝 鳥獣戯画と高山寺』を開催。
〈京都国立博物館〉
京都市東山区茶屋町527 TEL 075 525 2473(テレホンサービス)。9時30分〜17時(特別展開催中は延長あり)。月曜休。公式サイト