ART
ジョン・ポーソン改修のベルリン・防空壕跡ギャラリーで、イケムラレイコの企画展が開催。
August 3, 2023 | Art | casabrutus.com | text_Yumiko Urae
現代と古典アジアアートに特化したベルリンのギャラリー〈フォイエレ・コレクション〉で、美術家イケムラレイコの『動物がアートになるとき』展がスタート。同館設立者であり、蒐集家としても知られるデジレ・フォイエルレ氏との、妥協のないコラボレーションは必見です。
意外な場所がアートのためのレビューに甦ることが多いベルリンで2016年にオープンした〈フォイエルレ・コレクション〉は、この街に残る負の遺産、ナチス時代のバンカー(防空壕)を見事に現代美術館に変貌させた成功例だ。総面積7,350平米におよぶ地上と地下の2つのスペースで、アジアの現代と古典のアートが暗闇で巧みな照明により浮かび上がるように展示されている。設計は建築家ジョン・ポーソン。時代と文化を超えた作品を先入観なしに鑑賞してもらうため、作品それぞれの説明書きもない。
この場所で、ドイツを拠点に活動する美術家イケムラレイコの展示『動物がアートになるとき』が今夏スタートした。絵画、彫刻、ドローイング、水彩、版画、写真など多岐にわたる手法で人と動物や植物、ランドスケープを融合したアートを発表してきたイケムラが、新作を含めた作品と彼女自身のぬいぐるみのコレクションを展示する。
同館設立者のデジレ・フォイエルレ氏とイケムラの出会いはケルン時代から。ある日、イケムラがフォイエルレ夫妻を自宅に招いた時にイケムラがシュタイフのヴィンデージぬいぐるみをいくつも持っていて、彼女の顔が嬉しそうな遊び感覚に変わったことがこの展示のきっかけとなったという。イケムラの秘めた部分を垣間見ることで、彼女自身が作り上げる動物や自然とのハイブリッド作品と共に、彼女の愛してやまない動物のぬいぐるみコレクションを展示に加えることを考えついたそうだ。
同館設立者のデジレ・フォイエルレ氏とイケムラの出会いはケルン時代から。ある日、イケムラがフォイエルレ夫妻を自宅に招いた時にイケムラがシュタイフのヴィンデージぬいぐるみをいくつも持っていて、彼女の顔が嬉しそうな遊び感覚に変わったことがこの展示のきっかけとなったという。イケムラの秘めた部分を垣間見ることで、彼女自身が作り上げる動物や自然とのハイブリッド作品と共に、彼女の愛してやまない動物のぬいぐるみコレクションを展示に加えることを考えついたそうだ。
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