ART
キュレーターが語る、アンディ・ウォーホル大回顧展。京都の旅がウォーホルにもたらしたもの。
Casa BRUTUS特別編集『アンディ・ウォーホルの基礎知識』より
January 7, 2023 | Art, Design, Travel | photo_Masaki Ogawa text_Jun Ishida All Andy Warhol Artworks (c) 2022 The Andy Warhol Foundation for the Visual Arts, Inc. Licensed by Artists Rights Society (ARS), New York 『ANDY WARHOL KYOTO』の展示作品はすべてアンディ・ウォーホル美術館蔵。
アンディ・ウォーホルが2度にわたり訪れた京都。彼が特別な想いを抱いたこの地で大規模展覧会『アンディ・ウォーホル・キョウト』が行われ、多くの人が訪れています。本記事では会場を撮り下ろした豊富な写真とともにキュレーターのインタビューをお届け。京都とのつながりの中で見えてくる、新たなウォーホル像にも注目です。
〈京都市京セラ美術館〉で開催中の『アンディ・ウォーホル・キョウト』。「ウォーホルと京都」という言葉は特別な響きを帯びると、アンディ・ウォーホル美術館キュレーターで、展覧会の監修を務めるホセ・カルロス・ディアズは述べる。
アンディ・ウォーホルは、生前2度にわたり京都を訪れた。1度目は1956年。商業アーティストとして成功を手に入れたウォーホルは、初の海外旅行として世界一周の旅に出た。この旅で彼は13日間日本に滞在し、京都も訪れる。現代美術家ウォーホルが誕生する以前のことだ。そして2度目の来訪は1974年。世界的なアーティストとなったウォーホルは展覧会のために来日し、ビジネストリップの最中に再び京都へと足を運んだ。
アンディ・ウォーホルは、生前2度にわたり京都を訪れた。1度目は1956年。商業アーティストとして成功を手に入れたウォーホルは、初の海外旅行として世界一周の旅に出た。この旅で彼は13日間日本に滞在し、京都も訪れる。現代美術家ウォーホルが誕生する以前のことだ。そして2度目の来訪は1974年。世界的なアーティストとなったウォーホルは展覧会のために来日し、ビジネストリップの最中に再び京都へと足を運んだ。
ピッツバーグからポップ前夜のニューヨークへ
アンディ・ウォーホルは最初から現代美術家であったわけではない。ピッツバーグ出身のアンドリュー・ウォーホラは、ニューヨークに移り住むとアンディ・ウォーホルと名乗り、まず商業イラストレーターとして成功を収めました。
アンディ・ウォーホルは最初から現代美術家であったわけではない。ピッツバーグ出身のアンドリュー・ウォーホラは、ニューヨークに移り住むとアンディ・ウォーホルと名乗り、まず商業イラストレーターとして成功を収めました。
ディアズが注目するのは1956年の旅だ。彼はそれを「故郷のピッツバーグとニューヨークだけ知っていたウォーホルの目が開けた体験」と位置付ける。展覧会の準備にあたり、ディアズは改めて美術館のアーカイブを見直した。そこからは、ニューヨークにあった日本料理店のレシートや、トルーマン・カポーティが日本に滞在した時にしたためたエッセイなどが見つかったという。
ウォーホルと日本、そして京都
1956年と74年に来日したウォーホル。いずれの旅でも彼は京都へと足を運びました。今回の展示では、この2つの旅でウォーホルが訪れた場所をマップ化。その足跡を辿ることで浮かび上がる、ウォーホルの姿とは?
1956年と74年に来日したウォーホル。いずれの旅でも彼は京都へと足を運びました。今回の展示では、この2つの旅でウォーホルが訪れた場所をマップ化。その足跡を辿ることで浮かび上がる、ウォーホルの姿とは?
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