キュレーターが語る、アンディ・ウォーホル大回顧展。京都の旅がウォーホルにもたらしたもの。
Casa BRUTUS特別編集『アンディ・ウォーホルの基礎知識』より
January 7, 2023 | Art, Design, Travel | photo_Masaki Ogawa text_Jun Ishida All Andy Warhol Artworks (c) 2022 The Andy Warhol Foundation for the Visual Arts, Inc. Licensed by Artists Rights Society (ARS), New York 『ANDY WARHOL KYOTO』の展示作品はすべてアンディ・ウォーホル美術館蔵。
Photo Gallery写真ギャラリー
自画像(1986年) 1986年にウォーホルは大型の自画像シリーズを制作。カモフラージュ柄に紛れたその暗い眼差しは、間も無く訪れる自らの死を見据えるかのよう。
靴 商業イラストレーターとしてのウォーホルの才能が光る「靴」をモチーフとした作品群。中央下の《ハイヒール》(1950年代)は彼特有の”にじんだ線”の技法が用いられている。初期の彫刻作品ともいえる靴型を用いたオブジェ《靴》も展示。
金箔のドローイング 東方カトリック信者の両親のもとに育ったウォーホルにとって、金は聖なる色でもある。1950年代の商業イラストレーションに金箔を用いて以降、たびたびこの色を取り入れた。金は彼にとって聖と俗、芸術と宗教を繋ぐ色だったのか。
ブロッテド・ライン(にじみ線)
学生時代から取り組んでいた「ブロッテド・ライン(にじみ線)」の手法。紙に描いたイラストに別の紙を押し当てて転写する技法は、独特のニュアンスを生み出すとともに、同じ図柄から複数のバリエーションを作ることを可能にした。
学生時代から取り組んでいた「ブロッテド・ライン(にじみ線)」の手法。紙に描いたイラストに別の紙を押し当てて転写する技法は、独特のニュアンスを生み出すとともに、同じ図柄から複数のバリエーションを作ることを可能にした。
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