
ART
【瀬戸内国際芸術祭2022】宇野港|金氏徹平らによる瀬戸内海をのぞむアートを見る。
August 31, 2022 | Art, Travel | casabrutus.com | photo_Kohei Omachi text_Naoko Aono editor_Keiko Kusano
瀬戸内海の12の島と2つの港を舞台に開かれている『瀬戸内国際芸術祭2022』は今回で5回目。8月5日から開幕した夏会期の見どころを場所ごとに分けてご紹介します。瀬戸内国際芸術祭の玄関口のひとつ、宇野港では街の歴史や四国とのつながりを表現したアートが迎えてくれます。
●〈玉野競輪場〉の記憶がアートに
金氏徹平《S. F. (Seaside Friction)》
70年ほど前に造られた〈玉野競輪場〉の改修工事によって出た椅子や手すり、競輪選手の肖像写真などを素材に制作されたオブジェ。3色の椅子の座面が壁になっている。競輪選手の写真はあえて、競輪選手らしくなく見えるものを選んだ。鑑賞者はいったいそれが誰なのか、なぜここでアートの素材になっているのか、想像をかき立てられる。作者が『大地の芸術祭』が行われる新潟県・越後妻有地区で撮影した写真も。作品があるのは海辺の公園。ヤシの木の間で、隣接する競輪場のかけらが佇む。
70年ほど前に造られた〈玉野競輪場〉の改修工事によって出た椅子や手すり、競輪選手の肖像写真などを素材に制作されたオブジェ。3色の椅子の座面が壁になっている。競輪選手の写真はあえて、競輪選手らしくなく見えるものを選んだ。鑑賞者はいったいそれが誰なのか、なぜここでアートの素材になっているのか、想像をかき立てられる。作者が『大地の芸術祭』が行われる新潟県・越後妻有地区で撮影した写真も。作品があるのは海辺の公園。ヤシの木の間で、隣接する競輪場のかけらが佇む。
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