ART
岡本太郎、パリ時代の油彩画3点が歴史的新発見! 大回顧展で初公開。
| Art | casabrutus.com | text_Mari Matsubara editor_Keiko Kusano
岡本太郎がパリ時代に描いたとされる3作品が7月23日から始まる大回顧展で初めて公開されます。
没後史上最大規模のスケールと謳われる『展覧会 岡本太郎』が〈大阪中之島美術館〉でまもなくスタートするが、直前になってニュースが飛び込んできた。
岡本太郎は1930年からの10年間をパリで過ごし、抽象絵画を描いていたことが当時の画集や雑誌記事でわかっている。しかし1940年に日本へ帰国する際にパリから持ち帰った作品はすべて戦災で焼失してしまい、岡本のパリ時代の作品は1枚も現存しないと考えられてきた。
岡本太郎は1930年からの10年間をパリで過ごし、抽象絵画を描いていたことが当時の画集や雑誌記事でわかっている。しかし1940年に日本へ帰国する際にパリから持ち帰った作品はすべて戦災で焼失してしまい、岡本のパリ時代の作品は1枚も現存しないと考えられてきた。
ところが1993年、パリ市内のアトリエ村〈シテ・デ・フュザン〉で廃棄されそうになった作者不明の絵画1点を拾得し、さらにフランス政府からの委託でオークションにかけられた2点を落札し保管していたフランス人が、キャンバスの側面に残された漢字署名の筆跡などから岡本太郎のものではないかとほぼ確信。その後、日本側に連絡が入り、各種分析結果から3作品は岡本太郎が描いたものである可能性がきわめて高いという結論が出た。
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