驚きの変身を遂げたフェルメール作品を見に行こう|青野尚子の今週末見るべきアート
| Art | casabrutus.com | photo_Takuya Neda text_Naoko Aono editor_Keiko Kusano
Photo Gallery写真ギャラリー

フェルメール《窓辺で手紙を読む女》(修復後)(1657~59年頃)。修復後、所蔵する〈ドレスデン国立古典絵画館〉以外の場所で展示されるのは初めての機会になる。

ザビーネ・ベントフェルト《複製画:窓辺で手紙を読む女(フェルメールの原画に基づく)》(2001年個人蔵)。修復前の複製画。女性の背後の壁に余白がある。

フェルメール《窓辺で手紙を読む女》(修復後)(1657~59年頃)。修復後はキューピッド以外のところもくっきりと際だって見えるようになった。

アントン・ハインリヒ・リーデル《窓辺で手紙を読む女(フェルメールの原画に基づく)》(1783年、ドレスデン版画素描館)。フェルメールの作品を最初に複製した版画。この時点で画中画は塗りつぶされている。

アルバート・ヘンリー・ペイン《窓辺で手紙を読む女(フェルメールの原画に基づく)》(1850年頃)。この頃には、安価な版画によって多くの人が美術を楽しめるようになっていた。

ヒューゴ・ビュルクナー《窓辺で手紙を読む女(フェルメールの原画に基づく)》(1893年、ドレスデン版画素描館)。この少し前、1862年にこの絵の作者がフェルメールであると認められている。それまではピーテル・デ・ホーホなど、別の画家の作だと考えられていた。

作者不詳《窓辺で手紙を読む女(フェルメールの原画に基づく)》(1907年頃、ドレスデン美術大学)。版画と写真を組み合わせたフォトグラヴュールという手法によるもの。画面のひび割れまで再現されている。

フランス・ファン・ミーリス《画家のアトリエ》(1655~57年頃)。フェルメールと同時代の画家の作品。絵を描くときのモチーフとした彫像や楽器が置かれている。フェルメールもこんなアトリエで制作していたのかもしれない。
Loading...