千葉・市原の小さな電車とアートの旅へ|青野尚子の今週末見るべきアート
November 27, 2021 | Art, Travel | casabrutus.com | photo_Takuya Neda text_Naoko Aono editor_Keiko Kusano
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『いちはらアート×ミックス2020+』のラッピングが施された「小湊鐵道」で気分も盛り上がります。

磯辺行久《養老川を翔ぶ》。熱気球から蛇行する川の様子を見るプロジェクト。今回は養老川のかつての姿を可視化する作品も制作している。 photo_Osamu Nakamura 画像提供:いちはらアート×ミックス実行委員会

〈上総村上駅〉レオニート・チシコフ《第二の駅 村上氏の最後の飛行 あるいは月行きの列車を待ちながら》。駅のベンチにひとり腰掛ける孤独な宇宙飛行士。

〈上総久保駅〉西野達《上総久保駅ホテル》。駅舎と隣り合うホテルの客室からは電車ビューを独り占めできる。

アレクサンドル・ポノマリョフ《永久機関》が設置されたのは、「小湊鐵道」の整備場。右側に見える2本の透明なパイプの中を、水と一緒に赤いオブジェが上下する。水は”永久機関”のように循環する。

アレクサンドル・ポノマリョフ《Question of Evolution -進化の問題-》。人類が蒸気機関など、さまざまな”力”を手に入れていった過程を暗示する。〈五井機関区〉に保存されている蒸気機関車は千葉県指定文化財。アメリカやイギリスから輸入され、1950年代まで使われていた。

〈五井機関区に保存されている「キハ5800形気動車」は市原市指定文化財。内部にウクライナの作家、ザンナ・カダイロバの写真とインスタレーションによる、ウクライナの夜をもたらす作品が設置されている。土日のみ公開。

アデル・アブデスメッド《Play it Again》。〈五井駅〉のホームに浮かぶピアノ。開場時間内には自動演奏が流れる。曲は映画『カサブランカ』(1942年)中の有名な一曲だ。

JR東日本の内房線と小湊鐵道が乗り入れている〈五井駅〉に、〈五井機関区〉は隣接。小湊鐵道は〈五井駅〉が起点だ。

【上総久保駅】西野達《上総久保駅ホテル》。ファンシーな壁紙に囲まれて、いい夢が見られそう。

《上総久保駅ホテル》駅舎越しの眺め。ホームまで徒歩0分の便利な立地だ。

《上総久保駅ホテル》はこの看板が目印。

ホームから見た《上総久保駅ホテル》。中央の黒い箱が客室だ。
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