ART
ファッションをアートで表現。〈READYMADE〉デザイナー、細川雄太の初個展|石田潤のIn The Mode
June 2, 2021 | Art, Design, Fashion | casabrutus.com | photo_Satoshi Nagare text_Jun Ishida editor_Keiko Kusano
村上隆主宰の〈カイカイキキギャラリー〉で6月8日からスタートする〈レディメイド(READYMADE)〉、〈セント マイケル(©️SAINT MXXXXXX)〉デザイナーの細川雄太の初個展。アート作品に取り組むのは今回が初めてと言う細川が創り出したのは、「服のグラフィックをそのままアートに」落とし込んだ作品でした。
村上隆のアイコニックなお花が刺繍されたフーディやショートパンツ。これらはアップサイクルブランド〈レディメイド〉やカリ・ソーンヒル・デウィットとのコラボブランド〈セント マイケル〉を手がける細川雄太によるものだ。ヴィンテージを素材に新しいアイテムへと生まれ変わらせてきた細川が、今回初めてアート作品の制作に取り組んだ。コンセプトは「服のグラフィックをそのままアートに」。〈カイカイキキギャラリー〉で初個展『-YES-』を準備中の細川に話を聞いた。
アート作品を作るのは今回が初めてという細川。村上隆から「ファッションからアートに落とし込んでみないか」との誘いを受け、挑戦してみたという。
「何しろキャンバスに触れるのも初めてだったので、緊張しました。でも基本的には服作りもアート制作も僕にとっては違いはないので、同じスタンスで取り組みました」
「何しろキャンバスに触れるのも初めてだったので、緊張しました。でも基本的には服作りもアート制作も僕にとっては違いはないので、同じスタンスで取り組みました」
完成したのは、〈セント マイケル〉でお馴染みのグラフィックを、服のディテールもそのままにキャンバスで再現したものだ。古着特有の擦れた風合いも、カイカイキキ三芳スタジオとのコラボレーションにより表現されている。
「洋服では、まず僕が手書きで下絵を描き、それをコンピューターに落とし込んでシルクスクリーン用の版を作るのですが、今回はその下絵をカイカイキキの三芳スタジオに送って、シルクスクリーンで作ってもらいました」
「洋服では、まず僕が手書きで下絵を描き、それをコンピューターに落とし込んでシルクスクリーン用の版を作るのですが、今回はその下絵をカイカイキキの三芳スタジオに送って、シルクスクリーンで作ってもらいました」
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illustration Yoshifumi Takeda
石田潤
いしだ じゅん 『流行通信』、『ヴォーグ・ジャパン』を経てフリーランスに。ファッションを中心にアート、建築の記事を編集、執筆。編集した書籍に『sacai A to Z』(rizzoli社)、レム・コールハースの娘でアーティストのチャーリー・コールハースによる写真集『メタボリズム・トリップ』(平凡社)など。
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