ARCHITECTURE
平田晃久が市民と一緒につくった、居心地のいい〈太田市美術館・図書館〉。
May 24, 2017 | Architecture, Art, Culture | casabrutus.com | photo_Satoshi Nagare text_Naoko Aono editor_Keiko Kusano
群馬県の太田駅前に楽しい美術館・図書館ができました。平田晃久が市民と一緒につくった〈太田市美術館・図書館〉は、小さな丘が集まったような形です。ちょっと足を伸ばして、居心地のいい空中庭園に出かけてみませんか?
群馬県太田市は人口およそ22万人、SUBARU(旧:富士重工業)や、その前身となった中島飛行機など、歴史あるものづくりの街として知られている。2017年4月にグランドオープンした〈太田市美術館・図書館〉は東武伊勢崎線太田駅から徒歩1分の便利な施設。2014年にコンペで優勝した建築家、平田晃久が設計している。
普通なら建物は建築家がデザインするものだけれど、〈太田市美術館・図書館〉では市民や各ジャンルの専門家などを招いてワークショップを行い、話し合いをしながら設計を進めていった。
「自分たちだけで考えていても限界がある。実際にここに来る人にいろいろ言ってもらったらどうなるか、実験したいと思いました」と平田は言う。
5回にわたって開かれたワークショップにはもちろん、建築の専門ではない人も出席している。平田はどんな建物がいいのかを一緒に考えるために大量の模型を作り、さまざまな声をすくいあげていった。
「自分たちだけで考えていても限界がある。実際にここに来る人にいろいろ言ってもらったらどうなるか、実験したいと思いました」と平田は言う。
5回にわたって開かれたワークショップにはもちろん、建築の専門ではない人も出席している。平田はどんな建物がいいのかを一緒に考えるために大量の模型を作り、さまざまな声をすくいあげていった。
その結果生まれたのが、小さな丘が身を寄せ合っているようなかわいい建物だ。丘の上は空中庭園になっていて、太田に自生するさまざまな草木が植えられている。遠くには金山城趾で知られる金山や天神山古墳などが望める。
「天気のいい時期なら、ここで図書館で借りた本を読むのも気持ちいいと思います」(平田)
「天気のいい時期なら、ここで図書館で借りた本を読むのも気持ちいいと思います」(平田)
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