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ARCHITECTURE
【最新号ちょい見せ】来館者数は日本一。円形劇場のような図書館へ〈石川県立図書館〉『美しい本の森へ』
『カーサ ブルータス』2025年3月号より
February 10, 2025 | Architecture, Culture, Design, Travel | photo_Satoshi Nagare text_Masae Wako editor_Ai Sakamoto
発売中の『美しい本の森へ』(2025年3月号)から注目ページを紹介します。今回、紹介するのは、世界がうらやむ〈石川県立図書館〉。歴史と工芸の町・金沢にあり、来館者は円形劇場のような空間を歩き回り、思いがけない知と出会います。2023年度には来館者数が100万人を突破した、めくるめく知のアリーナとは?
図書館は「都市の安心基地」であれ。
「本をね、好きになってもらわないといけません」
建築家の仙田満が温かな声でそう話す。数々の図書館や博物館を手がける仙田が2022年に完成させたのは、金沢市の〈石川県立図書館〉。本好きだけでなく、図書館に苦手意識を持っていた人をも足繁く通わせてしまうほど、おおらかな魅力を備えている。場所は金沢駅から車で20分ほどの金沢大学工学部跡地。元は別の場所にあった館の移転・新築が決まり、プロポーザルによって仙田が設計者に選ばれた。
「目指したのは、本を探して歩き回るのが楽しくなり、思いもよらぬ知と出会える図書館です。歩くことで脳は活性化され、興味が湧いたことに集中できる。ですから今回は、図書館の床は平らであるべきとか、黙って読書すべしといった従来の常識は横に置き、階段状のフロアをつなぐスロープや、 おしゃべりOKのスタイルなど、 新たな形に挑戦したのです」
約110万冊を所蔵するこの館は、地上4階・地下1階。地階には最大200万冊収納できる閉架式書庫があり、本の取り寄せを迅速に行うシステムも備わっている。 地上階は閲覧エリアと文化交流エリアに分かれているのだが、圧巻なのは閲覧エリア。天井高を抑えたエントランスを抜けて中心部へ向かうと、突然、円形劇場のような「グレートホール」が現れて、一瞬で心が跳ね上がる。
……続きは最新号『美しい本の森へ』でお楽しみください。
建築家の仙田満が温かな声でそう話す。数々の図書館や博物館を手がける仙田が2022年に完成させたのは、金沢市の〈石川県立図書館〉。本好きだけでなく、図書館に苦手意識を持っていた人をも足繁く通わせてしまうほど、おおらかな魅力を備えている。場所は金沢駅から車で20分ほどの金沢大学工学部跡地。元は別の場所にあった館の移転・新築が決まり、プロポーザルによって仙田が設計者に選ばれた。
「目指したのは、本を探して歩き回るのが楽しくなり、思いもよらぬ知と出会える図書館です。歩くことで脳は活性化され、興味が湧いたことに集中できる。ですから今回は、図書館の床は平らであるべきとか、黙って読書すべしといった従来の常識は横に置き、階段状のフロアをつなぐスロープや、 おしゃべりOKのスタイルなど、 新たな形に挑戦したのです」
約110万冊を所蔵するこの館は、地上4階・地下1階。地階には最大200万冊収納できる閉架式書庫があり、本の取り寄せを迅速に行うシステムも備わっている。 地上階は閲覧エリアと文化交流エリアに分かれているのだが、圧巻なのは閲覧エリア。天井高を抑えたエントランスを抜けて中心部へ向かうと、突然、円形劇場のような「グレートホール」が現れて、一瞬で心が跳ね上がる。
……続きは最新号『美しい本の森へ』でお楽しみください。
ページからちょい見せ!…〈石川県立図書館〉
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