Casa BRUTUS
  • BOARD
ARCHITECTURE

ヴォーリズ設計の重要文化財が並ぶ〈神戸女学院〉が再整備へ。建築とランドスケープを尊重したそのプランとは?

| Architecture, Design | casabrutus.com | text_Katsura Hiratsuka   editor_Keiko Kusano

ウィリアム・メレル・ヴォーリズ設計の建物が12棟も国の重要文化財に指定されている〈神戸女学院〉岡田山キャンパスが、再整備計画を発表した。普段は足を踏み入れられない既存キャンパスの魅力を再確認するとともに、建物やランドスケープを尊重した再整備手法の概要をお伝えします。

神戸女学院〈図書館〉。ほかに総務館、講堂及び礼拝堂、文学館、理学館、音楽館、体育館、葆光館、社交館、ケンウッド館、エッジウッド館、汽罐室、正門及び門衛舎が重要文化財に指定されている。
神戸女学院〈図書館〉。ほかに総務館、講堂及び礼拝堂、文学館、理学館、音楽館、体育館、葆光館、社交館、ケンウッド館、エッジウッド館、汽罐室、正門及び門衛舎が重要文化財に指定されている。
〈総務館〉。講堂、ソールチャペルとひと連なりになっており、合わせて1件の建造物として重要文化財に指定されている。
〈総務館〉。講堂、ソールチャペルとひと連なりになっており、合わせて1件の建造物として重要文化財に指定されている。
神戸女学院〈図書館〉。ほかに総務館、講堂及び礼拝堂、文学館、理学館、音楽館、体育館、葆光館、社交館、ケンウッド館、エッジウッド館、汽罐室、正門及び門衛舎が重要文化財に指定されている。
〈総務館〉。講堂、ソールチャペルとひと連なりになっており、合わせて1件の建造物として重要文化財に指定されている。
米国出身ながら日本に帰化し、明治末期から戦後にかけて1,000件を超える学校や教会、商業施設などを設計したウィリアム・メレル・ヴォーリズ。中でも兵庫県西宮市にある〈神戸女学院岡田山キャンパス〉は、ヴォーリズ建築を語る上では外せない代表作のひとつだ。赤い屋根とクリーム色の壁からなるスパニッシュ・ミッション・スタイルでまとめられた建物群が、約4万坪の丘陵地に佇む。
キャンパスの中核としての象徴性を持たせた中庭。軸線を意識した配置が特徴だ。左手の棟は文学館で、その向かいは理学館。文理融合の理念がその配置にあらわれている。
キャンパスの中核としての象徴性を持たせた中庭。軸線を意識した配置が特徴だ。左手の棟は文学館で、その向かいは理学館。文理融合の理念がその配置にあらわれている。
特筆すべきはヴォーリズ設計の12棟の建物が2014年、重要文化財に指定されたことだ。神戸女学院文化財保存活用委員会委員をつとめ、ヴォーリズ研究に長年携わる山形政昭・関西学院大学客員教授はこう話す。

「重要文化財建造物を12棟も有する学校法人は、類例がありません。またヴォーリズによる建築は年々評価を高め、登録有形文化財となっている建物が100件に迫る勢いですが、重要文化財に指定されているのはここだけです」
Loading...
Loading...

Pick Up注目記事

Recommend厳選おすすめ

ワラシちゃん占い

529日のお告げ
Casa iD

登録すると、会員限定の3大特典が手に
入ります。しかも無料。今すぐ、登録を!

メルマガ登録 (無料)

本誌発売日などにメルマガをお届け!

ご登録頂くと、弊社のプライバシーポリシーとメールマガジンの配信に同意したことになります。