ARCHITECTURE
伊東豊雄の5つの公共建築を巡る展覧会が、自身の最新建築で開催。
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〈せんだいメディアテーク〉や〈まつもと市民芸術館〉など、その土地を代表する公共建築を数多く設計してきた伊東豊雄。彼が手がけた5つの公共建築を、模型や写真、映像などの資料を通してひもといていく展覧会が、自身の最新建築〈水戸市民会館〉にて開催中。
2023年7月2日、伊東豊雄の設計による〈水戸市民会館〉が、水戸市の中心地に誕生した。伊東の最新作であり、広大な吹き抜け空間に広がる木造大架構が目を引く公共建築だ。その1階に位置する「やぐら広場」にて、伊東の展覧会『公共建築はみんなの家である』展が開催されている。
伊東はこれまで、〈せんだいメディアテーク〉や〈台中国家歌劇院〉など、国内外で多くの公共建築を手がけてきた。そんな彼の作品の中から、〈せんだいメディアテーク〉〈まつもと市民芸術館〉〈座・高円寺〉〈みんなの森 ぎふメディアコスモス〉、そして〈水戸市民会館〉の5つの公共建築をセレクト。模型や写真、映像の展示に加え、実際にその施設を利用する人々や働く人々へのインタビューを交えて紹介し、公共建築における意義とこれからのあるべき姿を考察していく内容だ。
伊東はこれまで、〈せんだいメディアテーク〉や〈台中国家歌劇院〉など、国内外で多くの公共建築を手がけてきた。そんな彼の作品の中から、〈せんだいメディアテーク〉〈まつもと市民芸術館〉〈座・高円寺〉〈みんなの森 ぎふメディアコスモス〉、そして〈水戸市民会館〉の5つの公共建築をセレクト。模型や写真、映像の展示に加え、実際にその施設を利用する人々や働く人々へのインタビューを交えて紹介し、公共建築における意義とこれからのあるべき姿を考察していく内容だ。
最新作である〈水戸市民会館〉を設計するにあたり、伊東は東日本大震災や熊本地震の被災地に作ったスペース「みんなの家」を教訓にしたという。自治体からあらかじめ役割を規定された場所ではなく、実際に利用する人々によって自由に作られていく空間であった「みんなの家」。伊東は、公共建築とはそういった多様な空間であるべきだと考えている。展覧会のタイトルは、そんな伊東の思いを表したものだ。
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