トーマス・ヘザウィックの作り出す、“共感する建築”の世界へ。日本初の展覧会が開催中!
『カーサ ブルータス』2023年5月号より
April 19, 2023 | Architecture | a wall newspaper | photo_Satoshi Nagare text_Yoshinao Yamada
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日本の暖簾を参照し、写真やテキストのバナーの連続で構成した会場。
会場内には、これまで手がけてきた建築や、今後完成予定の作品の模型を多数展示。今秋開業予定の〈麻布台ヒルズ〉(写真)では、低層部の建築とランドスケープをデザイン。
会場には、ヘザウィック本人やスタジオのスタッフの手によるさまざまなスケッチも展示されている。アイデアからディテールへの修正指示など、その思考を辿るのも楽しい。
中央は中国の自動車ブランド〈IMモーターズ〉から発表したコンセプトカー〈Airo〉。他の車から排出される汚染物質を吸引する電気自動車だ。室内のシートを回転することでダイニングスペースのように使え、フルリクライニングで寝室のようにも使用できる。
手前、奥ともに学生時代に制作したもの。奥はパビリオン模型のレプリカ。この元の模型を制作する際に初めて溶接を経験したといい、本展で最も意味を持つとヘザウィックは語る。
会場には、これが建築やプロダクトに? と驚くような素材などが並ぶ。ヘザウィックの自由なアイデアと発想の広がりの片鱗を知ることが出来る。
2012年から運用されるロンドンの象徴ともいうべきダブルデッカーバスの新型車両をデザイン。乗降の利便性を高め、環境性能も大幅に向上させた。
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