ARCHITECTURE
京都・岡崎に贅を尽くした数寄屋建築のスイートルームが誕生。
『カーサ ブルータス』2021年12月号より
| Architecture, Design, Travel | window on the world | photo_Kunihiro Fukumori text_Mako Yamato
京都・岡崎に10月に誕生したのは4室だけのスモールラグジュアリーホテル〈眞松庵〉。
90平米前後の客室は選び抜いた無垢材をふんだんに使い、意匠を凝らしたもの。設計は和の空間づくりを得意とする横内敏人が担当し、〈中村外二工務店〉が内装を手がけた。「目指したのは上質な非日常」と横内。隅々までちりばめられた伝統の技が、主張しすぎずに安らぎをもたらす。和モダンを極めた空間だ。
設計を手がけた横内は京都に拠点を構え、住宅建築を得意とする。
「この岡崎という地で、けっして規模の大きくないホテルを手がけるにあたり、考えたことは2つ。近年京都に数多く登場するホテルはきらびやかでラグジュアリー。仕掛けが次々とあって、どこか落ち着きがないと感じていたこと。もうひとつは京都らしい日本独特の美意識に浸れる、上質な宿を作りたいという気持ち。この両方を満たす空間を作りたいと考えました」
強く意識したのは住宅同様の”帰る場”を作ること。とはいえあくまでも宿であることは忘れずに。「無垢の木材や土壁といった選び抜いた素材を使い、徹底して伝統的な数寄屋造りの技法を用いることで、上質な非日常を目指しました」。
「この岡崎という地で、けっして規模の大きくないホテルを手がけるにあたり、考えたことは2つ。近年京都に数多く登場するホテルはきらびやかでラグジュアリー。仕掛けが次々とあって、どこか落ち着きがないと感じていたこと。もうひとつは京都らしい日本独特の美意識に浸れる、上質な宿を作りたいという気持ち。この両方を満たす空間を作りたいと考えました」
強く意識したのは住宅同様の”帰る場”を作ること。とはいえあくまでも宿であることは忘れずに。「無垢の木材や土壁といった選び抜いた素材を使い、徹底して伝統的な数寄屋造りの技法を用いることで、上質な非日常を目指しました」。
〈眞松庵〉
2022年4月1日より予約は完全紹介制。全4室。1泊1室2名176,000円〜(朝食込み)。〈東山 緒方〉は季節のおまかせコース。予約制。19時〜(一斉スタート)。この記事を見て宿泊希望の人は info@shinsho-an.com に問い合わせを。
