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サポーズデザインオフィスが手がけた美しい都会の集合住宅。
『カーサ ブルータス』2020年10月号より
| Architecture, Design | PR | photo_Satoshi Nagare text_Masae Wako styling_Fumiko Sakuhara illustration_Kenji Oguro
東京・世田谷に建つモダンな〈GranDuo上馬〉は、室内にも外観にも自然の心地よさを取り入れた集合住宅。設計を手がけたのはサポーズデザインオフィスです。
▼ Room 902/住まいの真ん中に浴室がある、のびやかなワンルーム。
「美しい住空間」って何だろう。どんな部屋で過ごし、何を眺めて暮らすかで、人の感性は大きく変わる。家にいる時間が増え、住環境に求める価値も変わりつつある今、では「高層マンションの新しいスタンダード」とはどんなカタチ?
▼ Room 402/屋内外のつながりが心地いい、ルーフバルコニーのある部屋。
2020年7月に竣工した〈GranDuo上馬〉は、東急田園都市線の三軒茶屋駅と駒沢大学駅の間に建つ12階建ての賃貸マンション。東京の城南エリアを中心に、土地の仕入れから設計や建設、賃貸募集・物件管理・一棟販売までのすべてをワンストップで行う〈フェイスネットワーク〉の物件だ。今回、25平米から71平米まで全23戸の設計とデザインを依頼されたのは、〈SUPPOSE DESIGN OFFICE〉の谷尻誠と吉田愛。二人への課題は、「長く住んでも飽きさせないベーシックな心地よさと、デザイン好きも満足させる都会的な刺激」が同居する空間だった。
▼ Room 1201/土間のような床とアイランドキッチン。眺めのいい最上階。
「いちばん大事な軸として決めたのは、屋外の気持ちよさや自然の要素を取り込んで、住空間にやわらかさを持たせること。開口部を大きくとってバルコニーと室内を一体化。床は土間のような仕上げにすることで、半屋外的な過ごし方もできるようにしました。僕ならきっとリビングに自転車を持ち込んだり、あえて室内でアウトドア家具を使ったりするんだろうな。都会暮らしでは特に、屋内外の境も部屋の用途もぼやかすのがいいと思うんですよね」と谷尻。いっぽう「質感やディテールを大事にした」と話すのは吉田だ。
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