アレクサンダー・カルダーが創造した、動く彫刻「モビール」。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

アレクサンダー・カルダーが創造した、動く彫刻「モビール」。

「モビール」とは、アレクサンダー・カルダーが1930年代に創造したアート形態。動く彫刻という発想も斬新だが、その動き自体が作品だ。

時間になると専門スタッフがモビールを動かす。不動のオブジェが、流れるように動く彫刻へと変身。
一番下の1枚を引っ張ると、全体が柔らかい弧を描く。1947年。
シンプルに旋回するものから、神秘的に動くもの、影の動きが主役の作品、音が鳴るものもある。動いてこそのモビールだが、67年にカルダーが他界して以降、作品保全のため、ほぼ静止した状態での展示が主流となった。

今回の回顧展では、長年止まっていたモビールを動かし、本来カルダーが見せたかった姿で披露する。紹介するのはモーターで作動する初期の作品から、銅鑼(ゴング)、スタンド型や吊り下げタイプまで計36点。会期中は1日3〜10回ほど、スタッフがモビールを手で動かす。動きや音を前面にフィーチャーする展覧会が実現したのも、カルダーと親交の厚かったホイットニーだからこそ。またアート・リンゼイをはじめとする音楽家やダンサーが、カルダーにインスパイアされたパフォーマンスを催すシリーズも行う。
アルミニウムの葉が風に揺らぐ。1941年の作品。
下のコイルを巻いて手を離すと、中央の針金が旋回し始める。1941年。

〈Whitney Museum of American Art〉

99 Gansevoort St., New York
TEL 1 212 570 3600。〜10月23日。10時30分〜18時(金・土〜22時)。火曜休。25ドル。

AIがあなたにおすすめ

※過去の記事も表示されます