ダ・ヴィンチ作か!? 《裸のモナ・リザ》を徹底分析! | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

ダ・ヴィンチ作か!? 《裸のモナ・リザ》を徹底分析!

はたして、描いたのはレオナルド・ダ・ヴィンチなのか!? 2017年の科学的分析でその可能性が極めて高いと世界を驚かせた《裸のモナ・リザ》が、新たな研究成果とともにフランスで一般公開中だ。ダ・ヴィンチの美の探求が、ついに解き明かされる!

フランス・パリ郊外にある〈コンデ美術館〉が所蔵する《裸のモナ・リザ》(1508〜10年頃制作)

コンデ美術館秘蔵の〈裸のモナ・リザ〉とは?

今年はレオナルド・ダ・ヴィンチ没後500周年。ルネサンスの巨匠が晩年を過ごし、世界で最も有名な絵画《モナ・リザ》を遺したフランスでは、各地でさまざまなイベントが行われている。パリから北へ車で1時間程の郊外にある〈コンデ美術館〉では、秘蔵の《裸のモナ・リザ》を公開中だ。
シャンティイ城の緑あふれる庭園の中にある〈コンデ美術館〉。
フランス最後の王ルイ=フィリップ1世の肖像画。彼の息子、アンリ・ドルレアンことオマール公爵が、この古城を相続し、集めた美術コレクションを展示するために改装。オマール公爵の死後、1898年に美術館が開館した。
シャンティイ城の緑あふれる庭園の中にある〈コンデ美術館〉。
フランス最後の王ルイ=フィリップ1世の肖像画。彼の息子、アンリ・ドルレアンことオマール公爵が、この古城を相続し、集めた美術コレクションを展示するために改装。オマール公爵の死後、1898年に美術館が開館した。
〈コンデ美術館〉は15〜19世紀までのイタリア・フランス絵画コレクションで知られる。そのコレクションは、フランス国内では〈ルーヴル美術館〉に次いで重要とされているが、所蔵作品はすべて門外不出! 今回の《裸のモナ・リザ》も、ここでしか見られない貴重な作品のひとつだ。
1862年に〈コンデ美術館〉が購入した《裸のモナ・リザ》。ロシアのエルミタージュ美術館などが所蔵する同名の絵画の原画だとされている。 (c) RMN-Grand Palais domaine de Chantilly-Michel Urtado18-542566
《裸のモナ・リザ》は、かのルーヴル美術館の《モナ・リザ》の裸バージョンとでも思わせる名だが、つぎはぎされた厚紙に木炭で描かれ、モデルも異なる。ダ・ヴィンチ本人が描いたかどうかさえ長年不明で、それゆえ日の目を見ることが少ない作品だった。

その状況が一変したのは、〈コンデ美術館〉が2017年に、フランス国立美術館修復研究センター(C2RMF)に最新科学技術による分析を依頼したから。さらに今回の展覧会に向けて、〈ルーヴル美術館〉と〈レンヌ美術館〉の学芸員とチームを組み、新たな研究も進めてきた。まずは、その分析結果から見ていこう。