黒川紀章のカプセル別荘が宿泊施設へ。その全貌を徹底解剖! | カーサ ブルータス Casa BRUTUS
1/22
1973年に完成した〈カプセルハウスK〉外観。建った当時はまだ木も低く、カプセルの丸窓からも遠くが眺められたという。
2/22
『黒川紀章の世界』(1975年、毎日新聞社)より、〈カプセルハウスK〉のページ。当時は〈森泉郷モデルハウスK〉と名づけられていた。断面図によって、中央に2層のコアがあり、右方向にカプセルが突き出ていることがわかる。 photo_Keiko Nakajima
3/22
『黒川紀章の世界』(1975年、毎日新聞社)より、実現しなかった〈中銀宇佐見カプセルビレッジ〉。斜面に浮かせたフレームにカプセルを並べるというもの。カプセル建築はフレームによってタワー状にも平面にも展開できるようになっていた。 photo_Keiko Nakajima
DOCOMOMO(モダン・ムーブメントにかかわる建物と環境形成の記録調査および保存のための国際組織)ジャパンにも認定されている黒川紀章設計の〈中銀カプセルタワービル〉。居住のための機能が詰め込まれたカプセルをコアに取り付け、必要に応じて脱着・交換できるという、メタボリズム(新陳代謝)のコンセプトを具現化した建築だ。そこで使われているのと同じカプセルを使った別荘が軽井沢にある。この別荘〈カプセルハウスK〉は〈中銀カプセルタワービル〉の翌年、1973年に完成している。

〈カプセルハウスK〉があるのは浅間山を望む長野県北佐久郡御代田町の別荘地の中、山の中腹にある急な斜面だ。黒川紀章は〈中銀カプセルタワービル〉よりも小規模で同じカプセルを使用した住宅タイプを構想していたという。その実験が実現したのが別荘タイプのモデルハウスとして建てた〈カプセルハウスK〉だ。この家は会社所有のモデルハウスとして作られた経緯もあり、使用頻度は少なかった。さらに2015年の会社再生時に人手に渡っていた。それを動態保存すべく黒川の長男である黒川未来夫が購入、現在、宿泊施設として活用するためクラウドファンディングなども進められている。避暑にはもちろん、木々が生い茂る緑の中、浅間山の景色を楽しんだり、ワーケーションの拠点にしたりと使い途はいろいろ考えられる。
4/22
道路からのアプローチ。手前が駐車スペース、その先はバーベキューなどを楽しめる屋上スペースとなっている。真ん中に立つのはリビングに据えられた暖炉の煙突だ。
〈カプセルハウスK〉に車で到着すると煙突が見える。建物はこの下の斜面に建っていて、敷地の外からは全貌が見えない。煙突の脇にある階段を降りていくと玄関があり、そこから中に入っていく。
5/22
コンクリートのコアの左側にカプセルが飛び出している。カプセルはコールテン鋼で覆われている。黒川は〈中銀カプセルタワービル〉でもコールテン鋼をそのまま使おうとしたが、海が近く錆びが懸念されたため白色に塗装された鋼材を用いた。
玄関を入るとリビングがある。このリビングは鉄筋コンクリートでできた四辺形のコアの1階部分にあたる。このコアに、4つのカプセルが取り付けられているという構成だ。カプセルはそれぞれキッチン、寝室が2つ、茶室となっている。
6/22
リビングには黒川のコレクションが並べられている。背後に茶室カプセルがのぞく。
会員プログラム

登録者数12,000人突破!

建築家のアトリエ見学/名作家具プレゼント/限定メールマガジン…すべて無料。

建築家のアトリエ見学に、名作家具プレゼントも。

いますぐ登録!