Chill CARS|冒険心をくすぐる、業界屈指のロングセラー。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

Chill CARS|冒険心をくすぐる、業界屈指のロングセラー。

『カーサ ブルータス』2019年10月号より

〈メルセデス・ベンツ〉の《ゲレンデヴァーゲン》(Gクラス)は、1979年の発表以来、フルモデルチェンジは2018年の1回だけのロングセラーだ。

メルセデス・ベンツ Gクラス
日本でも昨今は大きな人気を博している。着座位置が高くて見晴らしがよいうえに、車体幅が細く、使い勝手がいいからだ。

〈ダイムラー・ベンツ〉(現在の社名は〈ダイムラー〉)と、オーストリアの〈シュタイア・ダイムラー・プフ〉と共同で開発計画がスタートしたのは71年だった。山岳パトロールや森林のレンジャーが当初のターゲットである。

オフロードでの抜群の走破性と同時に、オンロードでの快適性を視野に入れたのは、広い層にアピールするためだ。ユーザーには軍隊も含まれている(軍用が当初の目的だったという説もある)。

平板のウィンドシールド、汎用規格のヘッドランプ、外にヒンジが出たドアなどは、破損した際の調達と交換を容易にするためだ。一方でこのデザインが「大人の中の冒険を好む心をくすぐったはずです」とも〈ダイムラー〉は資料に記している。

初期のモデルはアクセルペダルをはじめ操作系が重いなど、乗用車とは一線を画していた。性能を重視していたため、人間が機械に慣れる必要があったのだ。

何度も改良が加えられ、39年間かけてファンを増やしていった。そこもモデルサイクルが短い乗用車の常識とは異なる。よき工業デザインの見本のようなクルマだ。
フェンダー上に載ったウィンカーランプは本来破損を防ぐためのものだがデザイン上のアイコンになっている。
小さくまとめられた機能的なデザインの計器盤。
乗用車に準じたホールド性が良く座り心地も快適なシートは、企画当初から採用予定だった。
取材車は2ドアに橫ヒンジのゲートつき(様々なボディのバリエーションが作られた)。
フェンダー上に載ったウィンカーランプは本来破損を防ぐためのものだがデザイン上のアイコンになっている。
小さくまとめられた機能的なデザインの計器盤。
乗用車に準じたホールド性が良く座り心地も快適なシートは、企画当初から採用予定だった。
取材車は2ドアに橫ヒンジのゲートつき(様々なボディのバリエーションが作られた)。
country: Germany
year: 1979-2018
seats : 5(+2)
size : L4,140×W1,775×H1,960mm
price: approx 4,800,000 yen
special thanks to Bellis( TEL 03 5731 6333) ※データと価格は、撮影車両を参考に算出したものです。