大草原とスーパーカーって、かくも親和性が高いのか。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS facebook-a facebook instagram line twitter youtube

大草原とスーパーカーって、かくも親和性が高いのか。

帯広から日高の山並みを目指して30kmほど、ダン・ピアソンのデザインによる、この地ならではの大規模なガーデン施設がある。ランボルギーニの最新モデル、ウラカンを試しながら訪ねてみた。

子供のとき、社会科で日本の農家一戸あたりの平均的な耕作面積は約1‌haと教わった。ここ〈十勝千年の森〉の〈アースガーデン〉は約5haだが、はるか日高の山並みまでずっと続いているようで、実感としては何十倍もの広さと見える。
左の石は帯広出身のアーティスト、板東優による《キサラのかけら》。この一帯は麦飯石というパワーストーンの名所でもある。
十勝千年の森は、もともと十勝毎日新聞社がカーボンオフセットとして始めた育林事業から派生した観光施設だ。一帯の所有地約400haのうち整備され稼働中なのは50‌haほどの規模、歩いて巡るのは大変なので、お客はセグウェイを使ってのんびり周遊できる。ここ〈アースガーデン〉と、いかにもモダンな〈メドウガーデン〉はイギリスのガーデンデザイナー、ダン・ピアソンが手がけ、世界的な評価を受けたことで名高い。実は、このアースガーデンはもともとただ真っ平らな耕作放棄地だったのを、自然の丘陵地のように仕立て上げたのだという。さすが英国ランドスケープデザイン、まるで何も人為を加えていないかのように見せるところが真骨頂なのだろう。正統な日本の庭が掃き清められた秩序で攻めてくるのとは違い、彼らは草ボウボウなふうに見せることに心血を注ぎ込む。
7月の北海道の植物たちはまさに絶頂期、百花+草+木まとめて繚乱なのだ。