上質なおもてなしはまるで高級ホテル。〈トランスイート四季島〉で行く東日本の旅。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS facebook-a facebook instagram line twitter youtube

上質なおもてなしはまるで高級ホテル。〈トランスイート四季島〉で行く東日本の旅。

目的地へ向かうだけではなく、旅する時間そのものを味わい、堪能する。豪華寝台列車や客船でのクルーズ旅が注目を浴びた2017年。中でも5月に運行をスタートし話題を呼んでいる、クルーズトレイン〈トランスイート 四季島〉をご案内します。

東京から東北、北海道へ。美しい旅の始まりは上野駅から。

新設された13.5番線に、優雅な姿を現した〈トランスイート 四季島〉。車両デザインは奥山清行によるもの。
専用ラウンジ《プロローグ 四季島》では、飲み物と茶菓子を用意。
ラウンジとプラットホームを結ぶアプローチ。漆を思わせる黒にゴールドの意匠が映える。
客室の鍵には、杉の組子細工のキーホルダーが。
5号車に設けられたエントランスに、レッドカーペットが伸びる。
新設された13.5番線に、優雅な姿を現した〈トランスイート 四季島〉。車両デザインは奥山清行によるもの。
専用ラウンジ《プロローグ 四季島》では、飲み物と茶菓子を用意。
ラウンジとプラットホームを結ぶアプローチ。漆を思わせる黒にゴールドの意匠が映える。
客室の鍵には、杉の組子細工のキーホルダーが。
5号車に設けられたエントランスに、レッドカーペットが伸びる。
旅の出発地は東京・上野駅。駅の一角に誕生した乗客専用ラウンジ《プロローグ 四季島》で〈トランスイート 四季島〉の到着を待つひととき、ここから始まる旅への期待に胸が膨らんでいく。神代杉で作られた組子細工や、切妻屋根の折り上げ天井など、和の要素をたっぷり取り入れた空間に、訪れる各地の伝統工芸品が展示されている。

専用ホーム《新たな旅立ちの13.5番線》に姿を現した〈トランスイート四季島〉は10両編成。四季島ゴールドに塗られた車両に、大小、形も様々な窓が有機的なリズムを刻む。美しくもインパクトのあるこの車両をデザインしたのは、〈フェラーリ〉〈マセラティ〉などの自動車や、新幹線を始めとする鉄道車両のデザインも多く手がける〈KEN OKUYAMA DESIGN〉の奥山清行だ。

列車の中に檜風呂!? 旅館を超えた《四季島スイート》。

《四季島スイート》の和室。掘りごたつ風のテーブルに足を入れて、車窓を流れていく景色を楽しみたい。
上下階に2つの部屋とバスルームが緩やかにつながるメゾネット。
手足を伸ばして、ベッドでぐっすり。リネンや寝具が上質な眠りをサポートする。
檜の香りが清々しいバスルーム。雪見障子をあげて景色を楽しめば露天風呂気分が味わえる。
《四季島スイート》の和室。掘りごたつ風のテーブルに足を入れて、車窓を流れていく景色を楽しみたい。
上下階に2つの部屋とバスルームが緩やかにつながるメゾネット。
手足を伸ばして、ベッドでぐっすり。リネンや寝具が上質な眠りをサポートする。
檜の香りが清々しいバスルーム。雪見障子をあげて景色を楽しめば露天風呂気分が味わえる。
客室は3タイプ。スイートは、フラットなスペースにリビング兼ベッドルームとシャワー室などが配置される。天井高のある開放的な空間に、リビング兼ベッドルーム、さらに檜風呂を備えているのがデラックススイート。2フロアの立体的な構成も楽しい《四季島スイート》は、7号車に1室のみの2名用個室だ。

《四季島スイート》の部屋入り口から階段を上がれば、そこは畳敷きの和室。窓際には掘りごたつ風のテーブルが作られ、秋田〈秋田木工〉の座卓と座椅子が置かれている。下の階はシングルベッドが2つ並ぶベッドルーム。カーペット敷きの洋室を、和紙や漆を使った壁が囲う、落ち着いた雰囲気が心地良い。中2階のバスルームには、檜の浴槽が鎮座。入浴しながら景色を楽しむための大きな窓と雪見障子が誂えられた、風情たっぷりの空間だ。

《DINING しきしま》でフレンチに舌鼓を打つ。

美しいロゼ色に焼き上げられた、宮城県産の漢方和牛。
宮城県産穴子に、青森〈大西ハーブ園〉のハーブや、神奈川〈加藤花園〉のエディブルフラワーなどを合わせた一皿。
デセールはミルクソルベに旬のフルーツを合わせてさっぱりと。
総料理長の岩崎均は、フレンチ一筋30年。
合わせるお酒も東北各地や北海道のものを中心にセレクトした。
美しいロゼ色に焼き上げられた、宮城県産の漢方和牛。
宮城県産穴子に、青森〈大西ハーブ園〉のハーブや、神奈川〈加藤花園〉のエディブルフラワーなどを合わせた一皿。
デセールはミルクソルベに旬のフルーツを合わせてさっぱりと。
総料理長の岩崎均は、フレンチ一筋30年。
合わせるお酒も東北各地や北海道のものを中心にセレクトした。
クルーズトレイン旅の楽しみのひとつは、車中での食事。東日本の食材に精通するフレンチシェフ・岩崎均を総料理長に迎えた《DINING しきしま》では、ディナータイムにコース料理を提供する。この日は、「四季島特製ヴィシソワーズのムース 雲丹添え」「きゅうりを纏った宮城県産穴子のカレー風味 東日本の野菜達の饗宴」「宮城県産漢方和牛のロースト 黒にんにくとバルサミコのソースで」など、5皿にデセールと飲み物、小菓子がつくコース。グラン・メゾンさながらの美しい料理は、上野駅に設けられた厨房で仕込み、車内の厨房で完成させて供される。

「このプロジェクトが始まってすぐに、全体の料理監修を務める中村勝宏と東日本の各地をめぐって食べ歩き、食材をひとつずつ選んでいきました」と岩崎シェフ。「18名で満席になる《DINING しきしま》の空間は、お客様との距離感が近い。料理を食べて、喜んでいただける顔が見えるのが嬉しいんです」。

東日本各地の工芸品で満たされたインテリア。

白く明るい空間にオリジナル家具やオブジェが配されたラウンジ。
奥山清行デザインのロゴマークを模して作られた〈シスター照明〉の照明。
南部鉄器の取手や、和紙を組み合わせた個室扉のデザイン。
国産ブナを使ったラウンジソファ。アールを描く曲木にピーコックグリーンが美しい。
青森〈BUNACO〉と岩手〈岩鋳〉のブナ材と鋳鉄を使ったランプ。
白く明るい空間にオリジナル家具やオブジェが配されたラウンジ。
奥山清行デザインのロゴマークを模して作られた〈シスター照明〉の照明。
南部鉄器の取手や、和紙を組み合わせた個室扉のデザイン。
国産ブナを使ったラウンジソファ。アールを描く曲木にピーコックグリーンが美しい。
青森〈BUNACO〉と岩手〈岩鋳〉のブナ材と鋳鉄を使ったランプ。
中央に位置する5号車の《LOUNGE こもれび》は、樹木のイメージをたたえた明るい空間だ。白い壁に沿って立つ木の幹のようなオブジェ、樹木をイメージした〈天童木工〉の赤いコートハンガーに加えて、床には木漏れ日を撒き散らしたような〈山形緞通〉の手織り絨毯が敷かれている。ラウンジソファとテーブル&椅子は〈秋田木工〉。秋田県湯沢伝統の曲木を採用している。インテリアデザインも手がけた奥山清行自らが、東日本各地の工房や家具メーカーに依頼し、〈トランスイート 四季島〉の世界観を構築する、オリジナルなアイテムが生み出された。

ラウンジ、ダイニング、個室、通路に至るまで、列車内のそこここで、木材、和紙、漆、鉄やアルミ、レザーなどの素材が組み合わされ、各地の伝統工芸をモダンに進化させた調度品が配されている。ちなみにトレインクルーたちの制服も、東北のからむし織の色をイメージしてデザインされている。

刻々と変化する景色に包まれる、ふたつの展望車。

10号車に位置するビューテラス《いぶき》。
〈ポルトローナ・フラウ〉に特注したソファ。
10号車に位置するビューテラス《いぶき》。
〈ポルトローナ・フラウ〉に特注したソファ。
逆流線型を描く先頭車両は、天井を含めた4面がガラス張りになったビューテラス《いぶき》と《きざし》。グリーンのカーペットに〈ポルトローナ・フラウ〉の白いソファが配され、どこかスペーシーな雰囲気さえ漂う空間だ。東京から北へ進むにつれて変化していく街の風景や、雪景色、春の花、新緑や紅葉など、季節ごとに違った表情を見せる自然を、手が触れられるほどに間近に眺められる特等席。車窓の景色に加えて、運転室やエンジンルームの様子もみることができる。

1泊2日〜3泊4日をかけ、日光、東北各地、北海道、新潟、長野などを訪れる〈トランスイート 四季島〉。慌ただしい日常を離れ、ゆっくりと流れる時間の中で各地の伝統や文化に出会う、魅惑の旅が待っている。