京町家の意匠を受け継ぎ、進化させたホテル〈ザ・ひらまつ 京都〉。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

京町家の意匠を受け継ぎ、進化させたホテル〈ザ・ひらまつ 京都〉。

京都市のほぼ中心にオープンした〈ザ・ひらまつ 京都〉。中村外二工務店の監修で京町家を再構築した、ひらまつ初の都市型ラグジュアリーホテルです。

京都の町家を再構築してオープンした〈ザ・ひらまつ 京都〉。
2020年3月、京都・烏丸御池駅から徒歩3分の好立地に、〈ザ・ひらまつ 京都〉が開業した。江戸時代から残る京町家を、中村外二工務店の監修のもと再構築した宿だ。

〈ひらまつ〉が都市型のラグジュアリーホテルをつくるのは初めてのこと。規模は他のエリアより小さいが、そこには「美しい京町家を保存したい」という気持ちがあったのだという。
町家の表屋をフロントに。
解体時に出てきた棟木をそのまま使用した。
「京都ははんなりしていなければならない」と言う中村外二工務店代表・中村義明氏。この「はんなり」は「上品な明るさや華やかさ」を指し、京都の建築は小さい玄関から入り、奥へだんだん広がっていくところに特徴があると話す。〈ザ・ひらまつ 京都〉も、玄関はこじんまりとしているが、一歩中に入るとかつて表屋(店舗として使われていた、道路に面した部分)だった空間があり、奥には京町家ならではの「走り庭」が見える。さらに奥に進んでいくと、レストランや蔵を利用したバーなど華やいだ空間が広がっている、という造りだ。
吹き抜けを備えた廊下「走り庭」。
外観は「糸屋格子」など京町家らしい特徴をそのまま残し、華美な装飾や看板はない。一見見つけにくいが、あくまでも京都の中心になじむように配慮された結果だ。そしてゲストルームは、和を強調しすぎない、”現代の心地よさ”を追求。年代を超えてくつろげる空間になっている。
大きな蔵は改装してゲスト用のバーに。
外観に使われる、京町家の特徴である「糸屋格子」。
ゲストルームは和にこだわらず、現代的なセンスでくつろぎの空間を演出する。
レストランは2つ。京都らしい料理は、京都で研鑽を積んだ料理長が腕をふるう割烹〈いずみ〉で。華やかなイタリア料理は〈ラ・ルーチェ〉で。どちらもレストラン事業を中心に発展してきた〈ひらまつ〉らしく、伝統を受け継いだ、芯のある料理を提供する。
割烹〈いずみ〉の料理長は京都の料亭で修業を積んだ、小泉壮登氏。
カウンターの奥には〈唐長〉の壁紙が。全12席。
〈ラ・ルーチェ〉の料理長は代官山の〈リストランテASO〉などで腕を磨いた筒井崇海氏。
天井の梁を生かした〈ラ・ルーチェ〉。全28席。
京都の中心ではじまった、新たな挑戦。〈ひらまつ〉らしい京都の解釈に注目が集まっている。

〈ザ・ひらまつ 京都〉

京都市中京区室町通三条上ル役行者町361 TEL 075 211 1751。全29室。スーペリア一泊朝食付き1名30,500円(2名利用時)〜。

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