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古今東西 かしゆか商店【樺細工の茶筒】

『カーサ ブルータス』2023年2月号より

| Design | KASHIYUKA’s Shop of Japanese Arts and Crafts | photo_Keisuke Fukamizu   hair & make-up_Masako Osuga editor_Masae Wako

日常を少し贅沢にするもの。日本の風土が感じられるもの。そんな手仕事を探して全国を巡り続ける、店主・かしゆか。今回訪ねたのは、桜の名所として知られる秋田県の角館。貴重な山桜の樹皮で作る「樺細工」の茶筒に出会いました。

1851年創業、秋田県・角館の伝統工芸「樺細工」を今に伝える〈藤木伝四郎商店〉。その本館で、銀系皮の茶筒(右ページ)などを見比べるかしゆか店主。「山桜の皮って、色も表情もこんなに多くの種類があるんですね」
1851年創業、秋田県・角館の伝統工芸「樺細工」を今に伝える〈藤木伝四郎商店〉。その本館で、銀系皮の茶筒(右ページ)などを見比べるかしゆか店主。「山桜の皮って、色も表情もこんなに多くの種類があるんですね」
町のそこここに400年前の武家屋敷が残る秋田県の角館。桜の名所でもあるこの町で、武士の副業として始まったのが樺細工です。樺とは山桜のこと。万葉集の中に、山部赤人が山桜を「かには」と詠んだ長歌があり、それが「かば」になったと言われているそうです。

今回訪ねたのは、創業170年の〈藤木伝四郎商店〉。「角館伝四郎」というブランド名で、職人の手仕事による茶筒や日用品を提案しています。中でも気になったのが、伝統工芸士、米沢研吾さんの茶筒。模様の美しさと使いやすそうなサイズに惹かれました。
Purchase No.57【樺細工の茶筒】山桜の樹皮で作る表情豊かな茶筒。
Purchase No.57【樺細工の茶筒】山桜の樹皮で作る表情豊かな茶筒。
「昔から柳宗理さんのデザインが好きなのですが、父親の柳宗悦さんも樺細工に興味を持っていたと知り、古臭いと思い込んでいた地元の工芸の魅力に気づきました」

と米沢さん。自然光の入る仕事場には、山桜の皮や道具がとてもきれいに整えられています。
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