DESIGN

紙の新たな可能性を探るプロジェクト『紙工視点 2022』とは。

September 17, 2022 | Design | casabrutus.com | photo_Masaki Ogawa text_Housekeeper

紙の印刷や加工を幅広く手がける〈福永紙工〉の主催するプロジェクト『紙工視点 2022』。一線で活躍する3組の建築家／デザイナーが、それぞれ紙の表現の可能性を探求したプロダクトを制作した。東京・立川の〈SUPER PAPER MARKET〉では9月16日より、同プロジェクトにて発表された作品の展示・販売が行われている。

『紙工視点 2022』新製品発表会は、9月16日〜9月30日の期間にて東京・立川の〈SUPER PAPER MARKET〉で開催。

1963年の創業以降、半世紀以上にわたり紙の印刷や加工を手がけてきた〈福永紙工〉。2006年からは、クリエイターとの協働によるオリジナル製品の開発・販売や、オリジナルショップの開業など、多角的なアプローチで紙の新たな魅力と可能性を発信している。

2018年に第一弾が発表された『紙工視点』は、そんな〈福永紙工〉が紙の持つ可能性をさらに探究しようと始めたプロジェクト。ディレクターを務めるグラフィックデザイナーの岡崎智弘が、各分野で活躍する建築家やデザイナーとともに、〈福永紙工〉の技術を用いて新たな紙のプロダクトを制作する試みだ。

空間デザイナー／設計士の五十嵐瑠衣による《ペーパーバード/ PAPERBIRD》3,000円（ミミズク）、3,600円（スーパーバード）。カラフルな菱形の紙のパーツを組み合わせて制作した作品。

五十嵐瑠衣《ペーパーバード/ PAPERBIRD》。

4年ぶりの第二弾となる『紙工視点 2022』には、DOMINO ARCHITECTSを率いる建築家・大野友資、クワクボリョウタと山口レイコによるアートユニット・パーフェクトロン、空間デザイナー／設計士・五十嵐瑠衣が参加。3組それぞれが、自由な発想と視点で、紙の可能性を拡張するプロダクトを手がけた。

五十嵐瑠衣が制作したのは、鳥の形をしたオブジェ《ペーパーバード/ PAPERBIRD》。紙でできた菱形のパーツを組み合わせて完成させる作品で、大小さまざまなパーツは自由にスタッキングが可能。自分だけのペーパーバードの姿を作り出せるのが楽しい。