DESIGN
花が咲くように上部が開く、ヘザウィック的メカな温室が誕生。
『カーサ ブルータス』2022年9月号より
August 11, 2022 | Design | window on the world | photo_Hufton + Crow text_Megumi Yamashita
“宝石が王冠のように” 姿を変えるトーマス・ヘザウィック設計の温室が、英ウェスト・サセックス州の〈ウールベディング・ガーデンズ〉に誕生。
歴史ある屋敷の敷地内に。
シルクロード沿い12の地区に自生する約300種の草花を植栽。photo_Raquel Diniz Heatherwick Studio
ヨーロッパとアジアを繋ぐシルクロードをテーマにしたガーデンの一環で、温室内ではバナナなど亜熱帯の植物が育つ。花弁のような温室上部の10枚のガラスパーツが、油圧システムにより約4分をかけてゆっくり開閉する様子は一見の価値あり。
温室内の植物は現在、この写真よりかなり成長。やがて15ｍある温室頂上まで届く想定だ。
〈Woolbeding Gardens〉
Midhurst West Sussex, GU29 9RR TEL (44) 344 249 1895。木曜・金曜のみ開園（10月〜3月は閉園）。10時30分〜16時30分。10ポンド。
