ARCHITECTURE
建築家・神谷修平の最新作は、“円”に埋め尽くされたおはぎ専門店でした。
May 5, 2022 | Architecture, Design, Food | casabrutus.com | photo_Takumi Ota text_Ai Sakamoto editor_Keiko Kusano
神谷修平率いるカミヤアーキテクツが、ブランディングからインテリア・家具のデザインまでを手がけた進化形おはぎ専門店〈ohagi3(おはぎさん)〉の旗艦店が、名古屋の栄にオープン。ブランディングから携わる、そのデザイン手法について、神谷に聞いた。
円、円、円、円、円……。ロゴから、照明、テーブル、パーティション、各種アイテムに至るまで、とにかく店内は円で埋め尽くされている。
ここは、無添加&手作りの進化形おはぎで人気を博す専門店〈ohagi3〉初のカフェ型店舗で、同ブランドのフラグシップでもある〈ohagi3 FLAGSHIP SAKAE〉。3月31日、名古屋・栄の丸栄百貨店跡に開業した商業施設〈Maruei Galleria(マルエイ ガレリア)〉の一角にお目見えした。
ここは、無添加&手作りの進化形おはぎで人気を博す専門店〈ohagi3〉初のカフェ型店舗で、同ブランドのフラグシップでもある〈ohagi3 FLAGSHIP SAKAE〉。3月31日、名古屋・栄の丸栄百貨店跡に開業した商業施設〈Maruei Galleria(マルエイ ガレリア)〉の一角にお目見えした。
インテリアと家具のデザインを担当したのは、神谷修平率いるカミヤアーキテクツ。フランク・ロイド・ライトの高弟、遠藤新が設計した名建築〈加地邸(かちてい)〉を改修し、民泊施設〈葉山加地邸〉へとコンバージョンしたことでも知られる。
店内にあふれる円形は、おはぎがモチーフ。3枚のピースを重ね合わせた照明〈ohagiペンダントライト〉や、日本の伝統的な継木技術を応用して積み重ねたパーティション〈ohagiウォール〉、ウォールと同じピースを使って作られた2種のテーブルなどが目に飛び込んでくる。
店内にあふれる円形は、おはぎがモチーフ。3枚のピースを重ね合わせた照明〈ohagiペンダントライト〉や、日本の伝統的な継木技術を応用して積み重ねたパーティション〈ohagiウォール〉、ウォールと同じピースを使って作られた2種のテーブルなどが目に飛び込んでくる。
この空間について、「日本の伝統的な木の技術と、北欧的な光を組み合わせた」と神谷は話す。根底にあるのは、最近、日本でも注目を集める、デンマーク語で「居心地のよい空間」や「楽しい時間」を意味する“ヒュッゲ”という概念。コペンハーゲンに拠点を置く世界的建築事務所BIG(ビャルケ・インゲルス・グループ)に勤めた経験を持つ神谷らしい発想だ。
「さまざまなスケールの円形で構成された空間は、木の温もりもあり、意外に居心地がいいんですよ。家具は接着剤などを使わずに、嵌合(かんごう/軸と穴がはまり合っていること)させることで、組み立ても解体も簡単にできるサステナブルな仕様に。“北欧的な光”としては、ペンダント照明の位置を低くすることで、手元にロウソクの光のようなほの明るさを再現。一人ではもちろん、人と訪れても親密な時間が過ごせるようにしています」
「さまざまなスケールの円形で構成された空間は、木の温もりもあり、意外に居心地がいいんですよ。家具は接着剤などを使わずに、嵌合(かんごう/軸と穴がはまり合っていること)させることで、組み立ても解体も簡単にできるサステナブルな仕様に。“北欧的な光”としては、ペンダント照明の位置を低くすることで、手元にロウソクの光のようなほの明るさを再現。一人ではもちろん、人と訪れても親密な時間が過ごせるようにしています」
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