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光のクリエイションを刺激する。大阪に〈YAMAGIWA〉の新ショールームが誕生。
February 26, 2022 | Design, Architecture | PR | photo_Masanori Kaneshita text_Yoshinao Yamada
空間をデザインする者にとって“YAMAGIWA”の名は特別なものがある。早くから欧米の照明ブランドを日本に持ち込み、名だたるデザイナーとの協業で光を文化にしてきた会社だ。そんな〈YAMAGIWA〉のいまを伝えるショールームが、建築家・永山祐子の設計で大阪に開業した。
オリジナル照明をはじめ世界の照明・家具ブランドを扱う〈YAMAGIWA〉が、大阪に新たなショールームとオフィスを構えた。設計を手がけたのは、建築家の永山祐子。彼女は〈YAMAGIWA〉を、“光を取り巻くライフスタイルを提案するブランド”だと表現する。その新たなショールームとして提案したのは、展示に合わせ空間が変化するという仕掛けであった。
まず永山に空間を思い描くヒントを与えてくれたのは、1966年に亀倉雄策がデザインした〈YAMAGIWA〉のロゴだった。放射状に広がる光を表現したもので、これに着想を得て、天井の木製ルーバー、バーティカルルーバーのパーティション、壁や床、什器にあしらった真鍮の線などで空間をあしらった。なかでもルーバー天井は上下斜めに動き、ショールームにやってきた人々が照明を配置するシーンを思い描けるようにしている。
まず永山に空間を思い描くヒントを与えてくれたのは、1966年に亀倉雄策がデザインした〈YAMAGIWA〉のロゴだった。放射状に広がる光を表現したもので、これに着想を得て、天井の木製ルーバー、バーティカルルーバーのパーティション、壁や床、什器にあしらった真鍮の線などで空間をあしらった。なかでもルーバー天井は上下斜めに動き、ショールームにやってきた人々が照明を配置するシーンを思い描けるようにしている。
「光を面でなく、線の集合で表す亀倉さんのロゴに日本的な美しさを感じました。光線を束ね、一つの方向に向かわせる。〈YAMAGIWA〉のアイデンティティを見つめながら、そんなイメージを空間で表現するために素材一つひとつの表情にも気を配りました」
現在は都市開発の要となる大規模な建築を複数進行させる永山だが、変わらず住宅の設計にも力を入れる。規模の大小を問わず光の表現やディテールにこだわる姿勢に、〈YAMAGIWA〉は起用を決めた。彼女は「ショールームでは空間に広がりをもたせるとともに、住宅のスケール感をもった提案の場も必要だと考えました」という。
「光は、それを受ける面があってこそ美しく機能します。空間そのものはエントランスからまっすぐに続く土間、そこから左右の空間に分けることで明快なゾーニングを行っています。空間内は壁ではなくバーティカルルーバーで仕切ることで、その印象がいつでも軽やかに変わりますし、ルーバーが光を受けることで照明の効果を知ることもできる。家具とともに照明のある生活シーンを切り取って表現できるようにしています」
「光は、それを受ける面があってこそ美しく機能します。空間そのものはエントランスからまっすぐに続く土間、そこから左右の空間に分けることで明快なゾーニングを行っています。空間内は壁ではなくバーティカルルーバーで仕切ることで、その印象がいつでも軽やかに変わりますし、ルーバーが光を受けることで照明の効果を知ることもできる。家具とともに照明のある生活シーンを切り取って表現できるようにしています」
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