DESIGN
猫と暮らす中から生まれた、〈ima〉デザインのペットグッズ。
『カーサ ブルータス』2022年2月号より
January 21, 2022 | Design | a wall newspaper | photo_Tetsuya Ito text_Akio Mitomi
動物の保護活動にも深く関わる〈設計事務所ima〉が手がけた猫のための家具が登場。そのほかの人気グッズにも注目です。
井の頭公園に隣接する〈設計事務所ima〉の事務所は、主宰する小林恭・マナ夫妻邸を兼ねている。リビングでは彫刻のような新製品《メデル》の上で愛猫マロン(12歳♀)がお出迎え!
「マロンは運動が苦手、ほかの2匹も年寄りだったのでキャットタワーは作りませんでしたが、仮住まいで段ボール箱を積んでいたら、3匹の猫たちがその上で寝ていたんです。その高さが90cm。猫と目線が合い、愛でやすい高さでした」と、マナさん。運動音痴でも老猫でも登れる90cm高で、猫のための家具を開発することにした。
「オブジェ的なデザインですが、猫の運動能力も考えて踏み台を広げたり、土台を楕円形にして構造を検証しました。日が当たる時間帯には、一番上で丸まって寝られます」と、恭さん。
いつもなら家具には無垢材を採用する2人だが、今回は加工が難しいデザインなのでメーカーの〈飛騨産業〉と協議してクリの集成材を採用。そこにはマナさんからのリクエストがあった。
「動物保護の活動をしていると、身体が不自由だったり障害のある子も多いのですが、それも個性だと思うんです。同じように材料にする木も普通は使わない白太(樹皮に近い部分)や節の部分も個性として使ってほしいと頼みました」
「天然の木を使った家具が工業製品のような均質な表情になってしまうのは、違和感がありました」と、恭さんも同意する。
「マロンは運動が苦手、ほかの2匹も年寄りだったのでキャットタワーは作りませんでしたが、仮住まいで段ボール箱を積んでいたら、3匹の猫たちがその上で寝ていたんです。その高さが90cm。猫と目線が合い、愛でやすい高さでした」と、マナさん。運動音痴でも老猫でも登れる90cm高で、猫のための家具を開発することにした。
「オブジェ的なデザインですが、猫の運動能力も考えて踏み台を広げたり、土台を楕円形にして構造を検証しました。日が当たる時間帯には、一番上で丸まって寝られます」と、恭さん。
いつもなら家具には無垢材を採用する2人だが、今回は加工が難しいデザインなのでメーカーの〈飛騨産業〉と協議してクリの集成材を採用。そこにはマナさんからのリクエストがあった。
「動物保護の活動をしていると、身体が不自由だったり障害のある子も多いのですが、それも個性だと思うんです。同じように材料にする木も普通は使わない白太(樹皮に近い部分)や節の部分も個性として使ってほしいと頼みました」
「天然の木を使った家具が工業製品のような均質な表情になってしまうのは、違和感がありました」と、恭さんも同意する。
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