
前川國男邸
Kunio Mayekawa Residence (1942)
by Kunio Mayekawa
- Text: Tatsuo Iso
- Photo: Edo-Tokyo Open Air Architectural Museum
1942年竣工。設計:前川國男。品川区にあった前川の自邸を〈江戸東京たてもの園〉に移築復元した。戦前から戦中の「木造モダニズム」の代表作であり、切妻の大屋根が架かる外観は伝統的な民家を想起させる。しかし内部に入ると、2層吹き抜けのサロンと呼ばれた空間は、明らかにモダニズム建築の構成を採ったものだ。戦後まもなくは前川のスタッフが集まり、事務所としても使われていた。