DESIGN
注目のブラジル・ミッドセンチュリー家具に触れられるイベントが伊勢丹 新宿店で開催!
| Design | casabrutus.com | text_Yuka Uchida editor_Keiko Kusano
世界的に注目度が高まっているブラジルのミッドセンチュリー家具と、引き続き人気の高いフレンチミッドセンチュリー家具。“自然からインスピレーションを受けた家具”というコンセプトを掲げ、ブラジルとフランス、それぞれの名作を紹介するイベントが東京・新宿で開催される。
日本ではまだ知る人が少ないブラジルのミッドセンチュリー家具。だが今、欧米の家具好きはブラジル家具にぞっこん! ブラジル建築にも通ずる、有機的なデザインに夢中になっている。
中でも人気が高いデザイナーのひとり、ジョゼ・ザニーネ・カルダス(1919-2001)。独学で建築とデザインを学び、オスカー・ニーマイヤーとも仕事を共にした人物で、ブラジル建築士協会より名誉建築士の称号を与えられるなど、本国での評価も高い。
活躍した1960年代当時から環境意識が高かったザニーネ。自国の森林破壊の現実に胸を痛めた彼は、ひび割れのある木材や歪みのある木材を生かした、オーガニックで彫刻的な家具を発表していく。ペキーやカシューといった現地の木材の美しさをそのまま生かしたデザインで、サスティナブルな視点も現代のコレクターからも評価されている。
中でも人気が高いデザイナーのひとり、ジョゼ・ザニーネ・カルダス(1919-2001)。独学で建築とデザインを学び、オスカー・ニーマイヤーとも仕事を共にした人物で、ブラジル建築士協会より名誉建築士の称号を与えられるなど、本国での評価も高い。
活躍した1960年代当時から環境意識が高かったザニーネ。自国の森林破壊の現実に胸を痛めた彼は、ひび割れのある木材や歪みのある木材を生かした、オーガニックで彫刻的な家具を発表していく。ペキーやカシューといった現地の木材の美しさをそのまま生かしたデザインで、サスティナブルな視点も現代のコレクターからも評価されている。
そんなザニーネと同じように、自然にインスピレーションを受け、数々の名作を生み出してきたのがフランスの建築家、シャルロット・ペリアンだ。
今回開催される『シャレーオート展』では、この2人をピックアップ。主催するのはヴィンテージモダン家具を扱う〈ATELIER GALLERY〉と〈Objet d' art〉。異なる国で生まれたミッドセンチュリー家具を合わせながら、独自の空間コーディネートを披露する。
また、2人以外にもフレンチミッドセンチュリーを語る上で欠かせない、ピエール・シャポーやジャン・プルーヴェ、ブラジルミッドセンチュリーの巨匠、セルジオ・ロドリゲスやオスカー・ニーマイヤーが手がけた名作家具も並ぶ。
今回開催される『シャレーオート展』では、この2人をピックアップ。主催するのはヴィンテージモダン家具を扱う〈ATELIER GALLERY〉と〈Objet d' art〉。異なる国で生まれたミッドセンチュリー家具を合わせながら、独自の空間コーディネートを披露する。
日本初公開となる貴重なフレンチミッドセンチュリーも登場!
見どころのひとつが、ペリアンが携わったフランスのスキーリゾート〈レ・ザルク〉の一室を再現したコーナー。「家具と建築と環境の調和」を目指したペリアンの仕事を、ひとつの空間として体感できる。また、2人以外にもフレンチミッドセンチュリーを語る上で欠かせない、ピエール・シャポーやジャン・プルーヴェ、ブラジルミッドセンチュリーの巨匠、セルジオ・ロドリゲスやオスカー・ニーマイヤーが手がけた名作家具も並ぶ。
エキシビションはわずか12日間。中には日本初公開となる貴重なピースも登場する。作り手たちが目指した自然との調和は、今の時代に再び深く響くテーマ。家具をきっかけに真に豊かな社会のあり方を考えたい。
『シャレーオート展』〜シャルロット・ペリアンとジョゼ・ザニーネ・カルダス 偉大な建築家、デザイナーが手掛けた家具〜
〈ISETAN THE SPACE〉東京都新宿区新宿3-14-1伊勢丹新宿店本館2階。2021年8月25日〜9月5日まで。 TEL 03 6276 5323。10時〜20時。入場無料。
