DESIGN
建築家・長坂常が挑む「まかない家具」とは?
October 24, 2020 | Design | casabrutus.com | text_Akio Mitomi
〈スキーマ建築計画〉を主宰する長坂常は、施工業者が現場にあるありあわせの材料を利用してつくる機能的な家具を「まかない家具」と名付け、そこから抽出した要素をデザインと捉えて形に落とすことに挑んだ。そのユニークな試みを、東京・北参道の新事務所1階で10月26日から展示する。
そもそも「まかない家具」とはどんなものを指すのだろうか? 長坂常によると、大工などが現場の工事中に必要になる家具を、あり合わせの材料で手間をかけずに作るベニヤの作業台や道具置き場などだという。
「いずれも人に見せるために作られていない。あくまで、機能的で必要最低限な加工で作られ、とても素っ気ない。ただ、その素っ気なさが最近やけに気になっている。それはどの国の現場に行ってもあり、『手間』の捉え方やルール、現地の材料が変わるので、各々の国でそのあらわれ方は異なる。最近海外の現場でその魅力に取り憑かれ、写真を撮り溜め、それらを総称して『まかない家具』と名付けた」と、長坂は「まかない家具」誕生の経緯を説明している。
本展では、本来は作為のない「まかない家具」から抽出した要素をデザインと捉え、建築家・デザイナー集団の〈スキーマ建築計画〉が形に落とし込んだ“ギリギリ家具と言えるもの”(長坂)が多数展示される予定だ。
「いずれも人に見せるために作られていない。あくまで、機能的で必要最低限な加工で作られ、とても素っ気ない。ただ、その素っ気なさが最近やけに気になっている。それはどの国の現場に行ってもあり、『手間』の捉え方やルール、現地の材料が変わるので、各々の国でそのあらわれ方は異なる。最近海外の現場でその魅力に取り憑かれ、写真を撮り溜め、それらを総称して『まかない家具』と名付けた」と、長坂は「まかない家具」誕生の経緯を説明している。
本展では、本来は作為のない「まかない家具」から抽出した要素をデザインと捉え、建築家・デザイナー集団の〈スキーマ建築計画〉が形に落とし込んだ“ギリギリ家具と言えるもの”(長坂)が多数展示される予定だ。
『まかない家具展/長坂常』
〈スキーマ建築計画〉東京都渋谷区千駄ヶ谷3-31-5 1F。TEL 03 6712 5514。10月26日〜11月3日。13時〜18時(最終日11月3日は10時〜18時)。10月31日・11月1日休。無料。