京都〈小川珈琲〉の新店が下北沢に。コーヒーのクリエイティビティを追求する実験室。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

京都〈小川珈琲〉の新店が下北沢に。コーヒーのクリエイティビティを追求する実験室。

〈OGAWA COFFEE LABORATORY 下北沢〉が、線路上エリアに誕生した商業施設〈reload〉内にオープン。一流のバリスタとともに、約40種の器具を自由に試しながら、“豆を買う”ことを超えた新たな珈琲体験を得られる場になっている。

〈OGAWA COFFEE LABORATORY 下北沢〉。店を象徴するこのコンクリートのカウンターで、「焼く」「挽く」「注ぐ」「淹れる」「計る」それぞれのステップにおけるバリスタのクリエイティビティを直接学ぶことができる。
クリエイティブディレクターを務める南貴之がディレクションする〈FreshService〉のプロダクトのほか、新たな九谷焼を提案する〈NOVEM〉の器など、コーヒーのある生活を豊かにしてくれるアイテムが揃う。また〈POST〉の中島佑介が選書する“時間を楽しむ”がテーマの写真集、アートブックなども販売。
京都で約70年の歴史を持つ〈小川珈琲〉が、コーヒーの新たな体験価値を創造するべく誕生した〈OGAWA COFFEE LABORATORY〉。桜新町の1号店ではコーヒーを使ったカクテルや、〈メゾンサンカントサンク〉などで知られる丸山智博シェフ監修による炭焼き料理を用意するほか、うつわのポップアップショップを開催するなど、ひとびととコーヒーとの新たな接点を生み出してきている。

その2号店として〈OGAWA COFFEE LABORATORY〉が選んだのは、小田急線の複々線化によって生まれた下北沢・線路上エリアに6月にオープンしたばかりの商業施設〈reload〉。〈ジェネラルデザイン〉が設計を手がけたこの施設は、下北沢らしいスケールのアパレル、飲食店、書店、バーバーなどの店が立ち並ぶ“路地裏”のような場所になっている。
カウンターの背後にある扉に和紙を用いた両開きの壁面収納では、最適な品質管理のもと豆を保管している。また下北沢店では、アプリを使ってお気に入りのコーヒーを最適な状況でキープできるリザーブシステムを採用。リザーブした豆を使用してコーヒーを注文すると通常よりお得になる。
シングルオリジン11種とブレンド10種で、21種の定番商品をラインナップ。さらにシーズナルで4〜5種類が加わり、コーヒー豆のバリエーションは約50種類を揃える。定番商品の味わいを俯瞰して見分けることができる写真の「フレーバーコンパス」や、バリスタとのコミュニケーションを頼りに豆を吟味するところから、この店におけるコーヒー体験が始まる。
そうした施設内で〈OGAWA COFFEE LABORATORY 下北沢〉の店舗は、そのミニマルな佇まいに目を引かれる。ガラス越しに見えるのは、店のほぼ端から端までにわたるコンクリートのカウンター。向こう側にはバリスタが立っているが、ミルやドリッパーといったコーヒー器具はカウンター内に収納されており、キャッシャーや食器、商品となるコーヒー豆さえも置かれていない。科学の実験台にも、宝飾品を扱う店の什器にも見えるこのカウンターで、バリスタとともにコーヒー豆を選び、それを実際に計り、挽き、淹れること。その一連の体験をこそ、〈OGAWA COFFEE LABORATORY 下北沢〉は提供する。

桜新町の店舗と同様にクリエイティブディレクターを務めるのは〈alpha.co.ltd〉の南貴之。また建築デザインは関祐介が手がけている。照明や空調など一切の設備は、天井や壁面内に収納。コンクリートのカウンターや、サイザル麻を用いた床材、また佐賀〈名尾手すき和紙〉の特注和紙を用いた両開きのシェルフを壁面に配するなど、異素材を効果的に配することで、モダンながらストイックになりすぎない、居心地の良い空間をかたちづくっている。
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