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ソーク生物学研究所
BEST ARCHITECTURE

ソーク生物学研究所

Salk Institute for Biological Studies(1965)

by Louis Kahn

  • Photo: GION
  • Text: Mika Yoshida
  • Editor: Ai Sakamoto

1965年竣工。設計:ルイス・カーン。〈キンベル美術館〉と並ぶカーンの最高傑作。近代建築でありながら、まるで古代遺跡のような永遠性をたたえた世にも稀な空間だ。この施設はノーベル賞受賞者を多く輩出してきた世界トップクラスの生物医学研究所。ポリオワクチンを開発した偉人として知られる創設者ソークは、生い立ちが似通うカーンと意気投合し、設計を依頼した。優秀な科学者を惹きつける研究所を求めたソークに応え、人類の智慧とたゆまぬ進歩を建築によって表現したカーン。サンディエゴの真っ青な空と海、そして白いコンクリートの研究棟との 強烈なコントラスト。日没後は、昼間とはまた異なる普遍的な神秘性に圧倒される。これぞ至高の建築体験。

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