FOOD
最旬パフェを目指して〈エンメ ワインバー〉へ|寺尾妙子のNEWSなレストラン
February 21, 2020 | Food | casabrutus.com | photo_Kayoko Aoki text_Taeko Terao editor_Rie Nishikawa
今、東京でスイーツ好きが集まるのが青山〈エンメ ワインバー〉。高級フレンチ出身のパティシエ によるアシェットデセールに、昼から深夜までありつけるのだ。
スイーツ好きが駆けつける〈 EMMÉ WINE BAR(エンメ ワインバー)〉は、ソムリエである延命寺信一とミシュラン1つ星フレンチ〈ラチュレ〉シェフパティシエであった美也夫婦が始めたワインバーである。が、ほとんどのゲストがアシェットデセールを注文する。
アシェットデセールとは皿盛りのデザートのこと。実はパティシエによるつくりたてのアシェットデセールが食べられる店は少ない。星付きレストランでも料理人がデザートをつくる場合が多く、パティシエが常駐する店はもれなく高級店なのだ。
やはりパティシエお手製の一品は華やかさと繊細さが段違い。そんな珠玉の一品をこの店では気楽にオーダーできるのがうれしい。
アシェットデセールとは皿盛りのデザートのこと。実はパティシエによるつくりたてのアシェットデセールが食べられる店は少ない。星付きレストランでも料理人がデザートをつくる場合が多く、パティシエが常駐する店はもれなく高級店なのだ。
やはりパティシエお手製の一品は華やかさと繊細さが段違い。そんな珠玉の一品をこの店では気楽にオーダーできるのがうれしい。
春先までのおすすめ、「苺とパルミジャーノのパフェ」はイチゴをソースやシャーベット、コンポート、さらにウイスキー知多でマリネしたものなどにパルミジャーノのムースを合わせた意欲作。イチゴの甘酸っぱさに、パルミジャーノの旨みと塩味が不思議とマッチする。このほか、タルトタタンのパフェに白味噌を用いるなど、デザートの枠を超えた一品が目立つ。
名物「ショコラ・ロワイヤル」はアイスクリームを添えたガトーショコラ。生地やソースにはエクアドル産カカオ70%のビターチョコレートを使用し、甘さ控えめに。温かいソースが脂肪分をさらりと溶かしてくれることから、キレもある。中にはフォアグラのクレームブリュレが隠れており、前菜としてもいける。
名物「ショコラ・ロワイヤル」はアイスクリームを添えたガトーショコラ。生地やソースにはエクアドル産カカオ70%のビターチョコレートを使用し、甘さ控えめに。温かいソースが脂肪分をさらりと溶かしてくれることから、キレもある。中にはフォアグラのクレームブリュレが隠れており、前菜としてもいける。
「食材の幅に制限をつくってないんです。自分で相性がいいなと思ったら使います。‘使う食材には限りがない’という考え方は以前、シェフパティシエとして働いていた店の影響ですね」(美也)。
それはアシェットデセールに直接、アルコールをかける‘追い酒’にも生かされている。広島産の無農薬レモンと黒糖のようなコクをもつオーストラリア産マヌカハニーを使った真っ白な一品にグラッパを添えれば、素材の香りがセクシーに花開き、新たな魅力が引出される。
「アルコールは揮発性なので、素材の香りを口から鼻に運んでくれるんです」(美也)。
さらにシャンパーニュやワインをはじめ、多彩な酒とのマリアージュも楽しめる。
それはアシェットデセールに直接、アルコールをかける‘追い酒’にも生かされている。広島産の無農薬レモンと黒糖のようなコクをもつオーストラリア産マヌカハニーを使った真っ白な一品にグラッパを添えれば、素材の香りがセクシーに花開き、新たな魅力が引出される。
「アルコールは揮発性なので、素材の香りを口から鼻に運んでくれるんです」(美也)。
さらにシャンパーニュやワインをはじめ、多彩な酒とのマリアージュも楽しめる。
ランチタイムは自家製のバターチキンカレーや毎日焼き上げるクロワッサンセットを提供。夜はカニクリームコロッケ、仔羊のナヴァラン、リゾットなど、延命寺夫妻がワインを飲みながら食べたいものをオンメニュー。
信一ソムリエによる50種類ものシャンパーニュをはじめ、選りすぐりのボトルを揃えるワインリストも眩しい。
パティシエとソムリエの出会いによってワインバー×アシェットデセールという、スイーツの新しい楽しみ方が誕生した。
信一ソムリエによる50種類ものシャンパーニュをはじめ、選りすぐりのボトルを揃えるワインリストも眩しい。
パティシエとソムリエの出会いによってワインバー×アシェットデセールという、スイーツの新しい楽しみ方が誕生した。
〈EMMÉ WINE BAR(エンメ ワインバー)〉
東京都渋谷区渋谷2-3-19 ローゼ青山1F TEL 03 6452 6167。12時〜15時30分LO、17時〜翌1時30分LO。不定休。夜テーブルチャージ500円(1名)。ランチ1,200円〜。料理600円〜、デザート1,800円〜。グラスはシャンパン1,500円〜、ワイン1,200円〜。ビール800円〜、ウイスキー900円〜、カクテル1,000円〜。2019年9月、青山学院西門前にオープン。
illustration Yoshifumi Takeda
寺尾妙子
てらお たえこ 食ライターとして雑誌やWEBで執筆。好きな食材はごはん、じゃがいも、トリュフ。現在、趣味の茶の湯に邁進中。