MoMA別館に登場したオールデイカフェ〈ミナズ〉|吉田実香のNY通信 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

MoMA別館に登場したオールデイカフェ〈ミナズ〉|吉田実香のNY通信

MoMAの別館〈MoMA PS1〉に新たなカフェがオープンした。率いるのは、NYアート界でひっぱりだこの女性シェフ。ギリシャのグランマの味を、ビオワインで楽しませてくれる。

オールデイカフェ〈ミナズ〉。カウンターで注文し、番号札をもらってテーブルへ。
NYアート界における「フードの寵児」こと、ミナ・ストーン。アトリエのランチから、オープニングイベントのディナーまで、ぜひミナの料理を! と熱いラブコールを寄せるのは、エリザベス・ペイトンはじめ当代きってのアーティストやギャラリーの数々だ。今や飛ぶ鳥を落とす勢いの現代アート作家、ウルス・フィッシャーもその一人。フィッシャーのアトリエで、専属パーソナルシェフを2006年から務めてきたキャリアを誇る。

ミナが作るのは一見シンプルに見えて、誠実な食材を吟味し滋味あふれる家庭料理だ。ギリシャ出身の祖母から教わった、地中海の「普通ごはん」。どこか懐かしい味でありつつ、ミナ独自のアイデアを日々盛り込んだ、フレッシュで楽しい料理を食べさせる。
《Greek Mezzethaki》 〈ミナズ〉一番人気は、ついついワインが進む《ギリシャのメゼ》。地元クイーンズで定評を誇るベーカリー、エイミーズのパンと共に。
パンの右下から時計回りに《白サーディン》、《季節のピクルス》、オリーブオイルをはさんで、粒コリアンダーの風味が特徴的な《黒オリーブ》、チーズ好きにはたまらない《ホイップド・フェタ》、クルミとパプリカのペースト《ムハンマラ》。中央にはギリシャの定番料理、ヨーグルトディップ〈ザジキ〉が。本来ザジキは白いが、ミナはビーツを使って鮮やかな濃ピンク色のザジキに! 4皿をチョイス、20ドル。
《White anchovies with thyme and lemon》 香草とレモンで頂く繊細な白イワシ。メゼは単品でも注文可能で、一皿5ドル。NYでギリシャ料理といえば魚のオイル焼きや、トルコのケバブに似たジャイロなど男っぽくラフな料理のイメージが強い。ここでは優しい日常ごはんが味わえる。
《Shaved Cabbage and Snapdragon Apples with Pepino cheese》 いつまでも食べていられる、キャベツとスナップドラゴン・アップル、ペピーノチーズの一品。トーストしたピーカンとミントを散らして。12ドル。
《Peinirli》 こちらもマスト。いまNYで静かなブームを巻き起こしている、ペイニルリ。チーズと半熟卵を包んだパンで、国によりレシピも様々だ。ミナの曾祖母の出身地グルジア(現ジョージア)にも独自の製法が。白ゴマが香ばしい、ミナの絶品ペイニルリは10ドル。
《Apple Cardamom Cake / Mountain Tea》 ケーキも日替わり。4ドル。ターメリック入りのゴールデン・ミルクラテや各種コーヒーも美味しいが、ぜひギリシャのハーブティを試したい。写真は山で手摘みしたハーブ《マウンテン・ティー》。香りは繊細で爽やか。鉄分豊富で消化を助け、抗酸化作用があって風邪予防にも効果があるとか。4ドル75セント。

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