FASHION
ついに直営店オープン!〈フミカ_ウチダ〉が、本郷三丁目を選んだ理由。
October 25, 2018 | Fashion | casabrutus.com | photo_Masanori Kaneshita text_Housekeeper
〈FUMIKA_UCHIDA〉の初直営店が、本郷三丁目にオープン。昭和9年に建てられ、登録有形文化財にも登録されている建物の風合いをそのまま生かした、ブランドのフィロソフィーを体現するようなショップとなっている。
東京大学をはじめ、多くの研究・教育施設が位置する文京区、本郷三丁目。2014年のブランド立ち上げ以降、瞬く間に人気ブランドとなった〈FUMIKA_UCHIDA〉初の直営店は、アパレルブランドの店がほとんどない、学究の町にオープンした。
〈FUMIKA_UCHIDA〉デザイナー・内田文郁(以下、内田) ただ商業的にお洋服を売るのではなくて、一緒にある空間であったり、空気感であったり、そうしたいろんな要素をミックスさせながら、お洋服を表現したい。そんなお店を開くことができる場所をずっと探していて、ようやくここが見つかりました。実際に訪れてみると、この土地も、建物も、すばらしくて。学ぶ、研究する。自分もそんな気持ちのあり方で、お洋服に臨みたいと思う。エンターテインメントに満ちたエリアではないこの場所が、自分の気持ちにしっくりときました。
内田は、中目黒にあるヴィンテージショップ〈ジャンティーク〉の元バイヤー。天井のライトや数点のラックを除いて、店内の什器はほとんどが、内田が長年をかけて集め、自宅で使っていたヴィンテージ品だ。ショップの内装もまた、築80年を超える建物の風合いを、あえて手を加えすぎずに残し、活かしている。
〈FUMIKA_UCHIDA〉デザイナー・内田文郁(以下、内田) ただ商業的にお洋服を売るのではなくて、一緒にある空間であったり、空気感であったり、そうしたいろんな要素をミックスさせながら、お洋服を表現したい。そんなお店を開くことができる場所をずっと探していて、ようやくここが見つかりました。実際に訪れてみると、この土地も、建物も、すばらしくて。学ぶ、研究する。自分もそんな気持ちのあり方で、お洋服に臨みたいと思う。エンターテインメントに満ちたエリアではないこの場所が、自分の気持ちにしっくりときました。
内田は、中目黒にあるヴィンテージショップ〈ジャンティーク〉の元バイヤー。天井のライトや数点のラックを除いて、店内の什器はほとんどが、内田が長年をかけて集め、自宅で使っていたヴィンテージ品だ。ショップの内装もまた、築80年を超える建物の風合いを、あえて手を加えすぎずに残し、活かしている。
内田 内装で心がけたのは、建物をなるべくオリジナルの状態に戻していくということでした。手を加えすぎず、綺麗にしすぎず、あえて未完成のまま終わらせたかった。ディティールを眺めていると、天井の装飾やちょっとしたブレーカーのデザインなど、細かいパーツがそれぞれ、贅沢に、大事に作られている感じがするんです。細かいところってごまかしが効かないと思うんですが、ここは“とりあえず”の間に合わせでできているものがないことがよくわかる。私たちもこの素敵な建物を大事に使っていきたいと思いながら、改装を進めていきました。
内装を担当したのは、友人でもある〈ROBERT HOUSE〉の渡辺慎吾。工事の途中にも、2階にある事務所から内田が降りてきては、その場その場で細かく相談を重ねていった。エントランスは、渡辺が見つけてきた金属製の押し手に合わせて、扉全体の規格を設計。さらにそのテイストに合うようなガラス、木枠を集めていった。まず物があり、その魅力を生かしていくための方法を探るというアプローチ。それは、今回のショップ設計で一貫しているのはもちろん、内田が服をデザインする時にも共通するという。
内田 例えば大きなビルのテナントにショップが入る場合、まず画一的な規格があって、それに合わせて様々な部分を決めていきますが、それとは反対のアプローチかも知れません。洋服づくりも同じで、私の場合は、まず素材があるんです。この生地の魅力を活かすには、どんな形にしていけばいいだろう。そんな風に考えながらデザインを決めていきます。
内装を担当したのは、友人でもある〈ROBERT HOUSE〉の渡辺慎吾。工事の途中にも、2階にある事務所から内田が降りてきては、その場その場で細かく相談を重ねていった。エントランスは、渡辺が見つけてきた金属製の押し手に合わせて、扉全体の規格を設計。さらにそのテイストに合うようなガラス、木枠を集めていった。まず物があり、その魅力を生かしていくための方法を探るというアプローチ。それは、今回のショップ設計で一貫しているのはもちろん、内田が服をデザインする時にも共通するという。
内田 例えば大きなビルのテナントにショップが入る場合、まず画一的な規格があって、それに合わせて様々な部分を決めていきますが、それとは反対のアプローチかも知れません。洋服づくりも同じで、私の場合は、まず素材があるんです。この生地の魅力を活かすには、どんな形にしていけばいいだろう。そんな風に考えながらデザインを決めていきます。
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