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〈ロエベ〉のランウェイにあのクラフトが登場!
『カーサ ブルータス』2020年10月号より
| Fashion, Art | PR | photo_Shoichi Kajino Seishi Shirakawa text_Jun Ishida coordination_Izumi Oshima
〈ロエベ〉のクリエイティブ ディレクター、ジョナサン・アンダーソンが、セラミックアーティストの桑田卓郎とのコラボレーションに挑んだ。クラフトを愛してやまないジョナサンが、満を持して発表したものとは?
ロエベ ファンデーション クラフト プライズを創設するなど、並々ならぬ情熱をクラフトに注ぐジョナサン・アンダーソン。そんな彼が、2018年度のクラフト プライズ受賞者であるセラミックアーティストの桑田卓郎とコラボレーションを行った。ずっと前から桑田作品のファンだったと言うジョナサンは、今回の試みについて興奮気味に話す。
「桑田さんの作品は、アートの範疇にも入るもので、カテゴリーを超えたパイオニア的存在と言えます。彼と一緒に作ることにより、ドレスは一種の彫刻のような作品になると思いました。彼の作品は多くの人に影響を与えうるものなので、コラボレーションすることにより、その存在を知ってもらえればとも考えました」
「桑田さんの作品は、アートの範疇にも入るもので、カテゴリーを超えたパイオニア的存在と言えます。彼と一緒に作ることにより、ドレスは一種の彫刻のような作品になると思いました。彼の作品は多くの人に影響を与えうるものなので、コラボレーションすることにより、その存在を知ってもらえればとも考えました」
■〈ロエベ〉とアーティスト・桑田卓郎との幸福な出会い。
2020年秋冬コレクションで発表したのは、桑田の陶芸作品をあしらったドレスやネックレス、そしてバッグだ。ポップな色合いの茶碗はネックレスやバッグのチャームとなり、甲冑をイメージしたというオブジェはドレスの一部となった。ファッションとクラフト、あるいはアートの完璧なコラボレーションともいえる仕上がりとなったが、ジョナサンは当初桑田に話を持ちかけるに当たって、不安を覚えたという。
「アーティストとのコラボレーションは実に難しい。アーティストにはハッピーでいてほしいんです。相手の作りたいものを、ねじ曲げたり、霞ませたりしたくない。アトリエのスタッフたちも、ファッションのピースであるだけでなく、作品としての価値もあるものを作るべく大変な努力をしました。バランスがとても大切です」
「アーティストとのコラボレーションは実に難しい。アーティストにはハッピーでいてほしいんです。相手の作りたいものを、ねじ曲げたり、霞ませたりしたくない。アトリエのスタッフたちも、ファッションのピースであるだけでなく、作品としての価値もあるものを作るべく大変な努力をしました。バランスがとても大切です」
■ クラフトがランウェイに登場した〈ロエベ〉の2020秋冬コレクション。
桑田にとっても、ファッションデザイナーとの本格的なコラボレーションは今回が初めてだった。
「洋服やバッグにつけるので、重すぎたら着られないとか、置いても壊れないようにとか、最低限のことは考えて制作しました。でもそうした制約が、逆に面白い表現に繋がったりもする。本当にこれでよいのか不安もありましたが、『大丈夫だ、こっちのチームに任せておけ』と何度も言ってくれたので、制作に集中することができました。本当に感謝しています」
「洋服やバッグにつけるので、重すぎたら着られないとか、置いても壊れないようにとか、最低限のことは考えて制作しました。でもそうした制約が、逆に面白い表現に繋がったりもする。本当にこれでよいのか不安もありましたが、『大丈夫だ、こっちのチームに任せておけ』と何度も言ってくれたので、制作に集中することができました。本当に感謝しています」
二人は今回の試みを、イッセイミヤケとルーシー・リーの伝説的なコラボレーションにたとえる。
「彼らの場合は、日本人のファッションデザイナーとイギリス人の陶芸家で、今回は逆でした」と桑田が言うと、ジョナサンは、「歴史的なコラボレーションと呼応すると思うと、とても楽しかった」と述べ、言葉を続ける。
「今、彼らのようなコラボレーションをしたら、どんなことになるか考えてみました。ファッションの仕事をしていると、時々、自分が生きているこの素晴らしい時間を、どう表現したらよいかと考えることがあります。それこそが、ファッションのするべきことだと思うのです。そして、自分の表現を次の段階に進めるためには、思っていることを表現するのにぴったりな人や時、状況を見つけたい。桑田さんはまさにその人です」
ジョナサンも桑田も30代。新しい世代を引っ張る二人が、今の時代にふさわしいジャンルを超えたコラボレーションを成し遂げた。
「彼らの場合は、日本人のファッションデザイナーとイギリス人の陶芸家で、今回は逆でした」と桑田が言うと、ジョナサンは、「歴史的なコラボレーションと呼応すると思うと、とても楽しかった」と述べ、言葉を続ける。
「今、彼らのようなコラボレーションをしたら、どんなことになるか考えてみました。ファッションの仕事をしていると、時々、自分が生きているこの素晴らしい時間を、どう表現したらよいかと考えることがあります。それこそが、ファッションのするべきことだと思うのです。そして、自分の表現を次の段階に進めるためには、思っていることを表現するのにぴったりな人や時、状況を見つけたい。桑田さんはまさにその人です」
ジョナサンも桑田も30代。新しい世代を引っ張る二人が、今の時代にふさわしいジャンルを超えたコラボレーションを成し遂げた。
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