メイク界の伝説、ケヴィン・オークインのドキュメンタリー。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

メイク界の伝説、ケヴィン・オークインのドキュメンタリー。

細眉、リップライナー、そして光と影を駆使して立体感を出す「コントゥアリング」を広め、 “美”の固定観念に挑んだ伝説のメイクアップアーティスト、ケヴィン・オークイン。数多のスーパーモデルやセレブが虜になった彼の革新的なメイクと哲学、そしてその短くも美しい人生に迫るドキュメンタリー映画『ケヴィン・オークイン:美の哲学』が、5月15日からオンラインで先行配信します。

90年代に細眉やリップライナーを流行させ、誰よりも早くコントゥアリングを取り入れた伝説のメイクアップアーティスト、ケヴィン・オークイン。彼の天才的なメイクアップ技術とセンスに惚れ込み、当時の名だたるスターたちがこぞって行列をなしたという。その顔ぶれは、ケイト・モスやリンダ・エバンジェリスタなどのスーパーモデルをはじめ、ウィノナ・ライダー、グウィネス・パルトロー、シャロン・ストーン、イザベラ・ロッセリーニなどの幅広い年代の女優たち、そしてシェールやホイットニー・ヒューストンなどの歌手にまで至る。彼が手がける革新的なモードメイクは世界を席巻し、資生堂〈INOUI〉の全盛期のクリエイターとして活躍したことでも知られている。

惜しくも人気絶頂の2002年、40歳にして早逝した彼だったが、近年のリバイバルブームに伴いその功績が再注目されている。2018年夏にオークインの生涯を描いたドキュメンタリー『Larger Than Life: The Kevyn Aucoin(原題)』が公開されたたものの日本での公開は未定であったが、今回『ケヴィン・オークイン:美の哲学』としてアップリンクよりオンラインで配信されることが決定した。
「ケヴィンの椅子以外に座ろうなんて思わなかったわ。いつも行列ができていたけど、それでも私はほかの人のところには行かないの」と振り返るナオミ。
幼い頃から絵を描くことと化粧をすることで自己表現をしていた彼は、アイデンティティーを求め、そして、ゲイ差別から逃れるために、ルイジアナ州ラファイエットの小さな町からニューヨークにやってきた。ファッションの世界に自分の居場所を見つけると、メイクのセンスやテクニックはもちろん、持ち前の人なつっこい性格や、どんな人にも「自分は美しい」と思わせる使命感とも言えるメイク哲学で、瞬く間にトップに躍り出た。
オークインのやり方はオーソドックスとは言えなかった。「彼は歯科医院のような大きな椅子に座らせ、すごく大きな手で——私の顔をしっかり押さえて眉を全部抜いたの」と、ケイトは微笑んで振り返る。それは世界を席巻した細眉トレンドの始まりだった。
本作ではオークインの豊かで美しくも複雑な人生を、家族、かつての恋人、 友人らのインタビューや過去の映像から探っていく。とりわけ彼のメイクの虜となったスーパーモデルやセレブリティたちが語る当時のエピソードや、個性を際立たせ、多様な美しさを生み出すオークインのメイク術は必見である。

『ケヴィン・オークイン:美の哲学』

監督:ティファニー・バルトーク、出演:ケイト・モス、リンダ・エヴァンジェリスタ、ナオミ・キャンベル、シェール、イザベラ・ロッセリーニ、ブルック・シールズほか。102分。配給:アップリンク。

オンライン配信期間:5月15日〜6月11日。価格:1,900円(税込)。視聴期間:2日間。配信サービス:ビデオマーケット、music.jp、GYAO!ストア、DMM動画。
2020年アップリンク渋谷、吉祥寺ほか全国劇場にて公開予定。

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