東京とミラノ、カスティリオーニの聖地へ! | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

東京とミラノ、カスティリオーニの聖地へ!

アキッレ・カスティリオーニ生誕100周年を記念して、東京東麻布の〈Flos Space〉に名作照明が大集合。本拠地ミラノでの回顧展も開催中です!

日本初公開となる《TOIO》のリミテッドエディション(右)をはじめ、現行品、そして生産終了となった名作の数々を一挙に観察できる。会場構成はカルヴィ・ブランビッラが担当。ルチアーノ・ソアヴェが撮影した一連のポートレートを等身大に拡大し、会場には今にも動き始めそうなアキッレ氏があちこちに。
台の上の照明は左から、《Taccia》(1962)220,000円、《Snoopy》(1967)168,000円、そして今年イタリアで復刻された吸盤つきのユニークな照明《Ventosa》(1962/2018)。
兄ピエルジャコモとの共作《Arco》(1962・左)は、ダイニングテーブルを照らすフロアランプとして考案された名作。260,000円〜。
日本初公開となる《TOIO》のリミテッドエディション(右)をはじめ、現行品、そして生産終了となった名作の数々を一挙に観察できる。会場構成はカルヴィ・ブランビッラが担当。ルチアーノ・ソアヴェが撮影した一連のポートレートを等身大に拡大し、会場には今にも動き始めそうなアキッレ氏があちこちに。
台の上の照明は左から、《Taccia》(1962)220,000円、《Snoopy》(1967)168,000円、そして今年イタリアで復刻された吸盤つきのユニークな照明《Ventosa》(1962/2018)。
兄ピエルジャコモとの共作《Arco》(1962・左)は、ダイニングテーブルを照らすフロアランプとして考案された名作。260,000円〜。
イタリアデザインの巨匠、アキッレ・カスティリオーニ生誕100周年を記念し、現在、東京・東麻布の〈Flos Space〉で、『“If you are not curious, forget it” - Achille Castiglioni』展が開催中だ。タイトルのことば、「もしあなたに好奇心がないなら、忘れなさい」とは、アキッレが、デザインを目指す学生たちに放ったメッセージだ。「好奇心」は、観察、洞察、ひらめきなど、すべての原動力。もし日常への好奇心を持っていないならば、デザイナーになろうという考えは捨てなさい、という意味だ。

アキッレは、リヴィオ、ピエルジャコモの二人の兄を持ち、彼らの他界までスタジオで協働し、初期の照明器具のいくつかはピエルジャコモと共作している。アキッレだけでなくカスティリオーニ兄弟は好奇心の塊だったことで知られる。

照明器具の多くは当時新たに生まれた電球への好奇心から誕生した。そしてテクノロジー面だけでなく、人の生活や仕草を観察し、どのような光が欲しいのか、どのように光を届けるのかを考察。その独自なプロジェクトの手法は、「alla Castiglioni(カスティリオーニ流)」と呼ばれている。本展では照明器具を通じ、再び、カスティリオーニのデザイン哲学に触れることができる。
《Tubino》(1951)。生産終了品。
ペンダントランプ《Diablo》(1998。生産終了品)とフロアランプ《Aoy》(1975)360,000円。
《Gibigiana》(1980)は、ベッドで本を読む手元のみに光を届け、隣でおやすみ中の相手を邪魔しないよう考えられた照明器具。生産終了品。
デスクランプ《Ipotenusa》(1976)の意味は「斜辺」。デスクで向かい合う人の顔が隠れてしまわないように、という工夫から生まれた。限定品。62,000円。
マイクのようなサイドランプ《Grip》(1985)。生産終了品。
《Tubino》(1951)。生産終了品。
ペンダントランプ《Diablo》(1998。生産終了品)とフロアランプ《Aoy》(1975)360,000円。
《Gibigiana》(1980)は、ベッドで本を読む手元のみに光を届け、隣でおやすみ中の相手を邪魔しないよう考えられた照明器具。生産終了品。
デスクランプ《Ipotenusa》(1976)の意味は「斜辺」。デスクで向かい合う人の顔が隠れてしまわないように、という工夫から生まれた。限定品。62,000円。
マイクのようなサイドランプ《Grip》(1985)。生産終了品。
《Arco》の下で「これは本来ダイニングテーブルのための照明よ」と語る、来日したジョヴァンナ・カスティリオーニさん。
展覧会オープニング時には、氏の娘で、アキッレ・カスティリオーニ・ファンデーションの副理事を務めるジョヴァンナ・カスティリオーニが来日。「アイロニーとユーモアのセンスに満ちた父のため、みんなが笑顔で会場から出て来れる展示を希望しました」と展示について語る。

ミラノに残るかつてのスタジオを一般に公開した〈Fondazione Achille Castiglioni〉では、2005年より彼女が世界からの来館者に「カスティリオーニ流」を語る。

「たとえば、よく知られる照明器具《Arco》ですが、多くはリビングで使われてます。でも元はダイニングテーブルを照らすフロアランプとして考えらたものなの。そうした手法や、何がプロジェクトの背景にあるかを伝えるため、メアリーポピンズの鞄を片手に世界を回っています」

「メアリーポピンズの鞄」とは、生前にアキッレが工科大学での授業や講演会の現場に持ち込んだ鞄のニックネームだ。彼は鞄から日常の無名デザインのモノや道具を次々取り出しては、それぞれの優れたプロジェクト性について身振り手振りを交えて語り、オーディエンスを好奇心の渦に巻き込んだ。

本展会場では、ジョヴァンナさんが持ち込んだ資料も閲覧できる。本展で「カスティリオーニ流」への興味がわいたら、ぜひミラノの〈Fondazione Achille Castiglioni〉(Piazza Castello, 27 Milano。TEL (39)02-805-3606。訪問はガイドツアーを要予約)を訪れることをおすすめめする。