DESIGN
フィリップ・ワイズベッカーと中川政七商店が日本の郷土玩具をテーマにコラボレーション。
November 8, 2018 | Design | casabrutus.com | text_Aya Hasegawa
フィリップ・ワイズベッカーが十二支にまつわる12の郷土玩具を描いた、ブリキ缶、蕎麦猪口など暮らしの道具が発売に。
その土地ごとに受け継がれてきた職人の技や想い、暮らしの知恵が息づく生活雑貨を数多く生み出している、1716(享保元)年創業の〈中川政七商店〉が、フランス人アーティストのフィリップ・ワイズベッカーとコラボ。全国の〈中川政七商店〉〈遊 中川〉〈日本市〉ブランド直営店にて、コラボアイテムの販売をスタートした。
鉛筆で描く独特の “手仕事” が魅力のフィリップ・ワイズベッカーと、工芸産地の職人とともに “手仕事” を生かした暮らしの道具を作り続けてきた〈中川政七商店〉。“手仕事” を大切にする両者が、日本各地の郷土玩具の工房を訪ね、十二支のオリジナルデッサンと、その画をモチーフにした暮らしの道具を製作した。
今回のコラボは兼ねてより日本の郷土玩具に興味を持っていたワイズベッカーが、2017年に〈中川政七商店〉とともにその作り手を訪ねる旅に出たことに端を発する。郷土玩具は江戸時代以降に寺社の授与品やお土産、節句のお祝いとして作られるようになり、製作された地域や時代、職人によって多種多様に存在している。今回は十二支にまつわる12の郷土玩具の作り手を訪れ、ワイズベッカーらしい独特のパースが効いた鉛筆画の数々が誕生した。
《ワイズベッカー越前漆器 酒器》は福井県鯖江市で 200年に渡って漆塗りを継承してきた〈漆琳堂〉で、一つひとつ丁寧に塗り上げて製作した越前漆器。縁起のいい4色を用意している。《ワイズベッカー 伊万里焼 蕎麦猪口》は白地に青いデッサンが映える、すっきりとしたデザインが魅力。《ワイズベッカー 九谷焼 大皿》は、石川県の代表的な工芸である九谷焼の窯元〈上出長右衛門窯〉で作られた、ワイズベッカーのデッサンを中央に配した大皿だ。こちらの商品のみ受注生産品。そのほか、箸置、ふきん、越前和紙 ちぎり葉書き、ブリキ缶入り煎茶、手ぬぐいもラインナップしている。
なお、 コラボレーション商品の発売を記念して、東京および大阪の一部直営店にて、原画巡回展「フィリップ・ワイズベッカーの郷土玩具十二支めぐり」開催。今回のコラボのために描き下ろした郷土玩具の原画12点を展示するほか、モノクロの原画の販売も行う。
なお、 コラボレーション商品の発売を記念して、東京および大阪の一部直営店にて、原画巡回展「フィリップ・ワイズベッカーの郷土玩具十二支めぐり」開催。今回のコラボのために描き下ろした郷土玩具の原画12点を展示するほか、モノクロの原画の販売も行う。
『フィリップ・ワイズベッカーの郷土玩具十二支めぐり』
〈日本市〉日本橋高島屋SC.店 〜11月20日。〈中川政七商店〉二子玉川ライズ店 11月28日〜12月11日。〈中川政七商店〉GINZASIX店 12月19日〜12月31日。〈中川政七商店〉ルクアイーレ店 2019年1月4日〜1月15日。