DESIGN
ジャポニスムと欧州デザイン150年の歴史展。
October 29, 2018 | Design, Art, Travel | casabrutus.com | text_Chiyo Sagae
今年は日仏修好通称条約締結から160年。日本文化の総称〈ジャポニズム〉をテーマに、19世紀末から今日までの両国のデザイン、グラフィック史を、パリ装飾芸術美術館の膨大な所蔵品で辿る本展が話題です。
1867年、幕末の日本が初めて参加したパリ万博。漆器、陶磁器、浮世絵、彫金ほか籠や櫛、染物や千代紙など、持ち込まれた日本の工芸から日用品にいたるオブジェが当時の文化人、アーティストらにもたらした新鮮な驚きは想像に難くない。ゴッホやモネといった画家たちへの影響のほかにも、〈ジャポニズム〉の名の下、造形やグラフィックに携わる職人やアトリエに多大な影響を与えたと言われる。
パリ装飾芸術美術館の前身が築かれたのも同時期1864年。フランスにおける日本の工芸品のコレクションは当時から始まり、人々の日常を彩るクラフトワークへの関心が世界的に高まる20世紀初頭(後の日本の民藝運動)はもとより現代にいたるまで、西洋と東洋の「用の美」の架け橋としてコレクションを充実させてきた。
2,200平米の巨大な3フロアの展示会場は建築家、藤本壮介が会場構成を担う。「発見の立役者」「自然」「時」「ムーブメント」「イノヴェーション」の5つのテーマにわけ、広重の浮世絵から富士山がモチーフのアールヌーヴォーの花器、シャルロット・ペリアンが日本で製作した「シェーズ・ロング」、Nendo(佐藤オオキ)の「キャベツチェア」などが展示される。1500点あまりのオブジェが、影響を与えあった日仏のデザイン史を雄弁に語る。
パリ装飾芸術美術館の前身が築かれたのも同時期1864年。フランスにおける日本の工芸品のコレクションは当時から始まり、人々の日常を彩るクラフトワークへの関心が世界的に高まる20世紀初頭(後の日本の民藝運動)はもとより現代にいたるまで、西洋と東洋の「用の美」の架け橋としてコレクションを充実させてきた。
2,200平米の巨大な3フロアの展示会場は建築家、藤本壮介が会場構成を担う。「発見の立役者」「自然」「時」「ムーブメント」「イノヴェーション」の5つのテーマにわけ、広重の浮世絵から富士山がモチーフのアールヌーヴォーの花器、シャルロット・ペリアンが日本で製作した「シェーズ・ロング」、Nendo(佐藤オオキ)の「キャベツチェア」などが展示される。1500点あまりのオブジェが、影響を与えあった日仏のデザイン史を雄弁に語る。
『ジャポンージャポニズム 1867-2018年 影響を与えたオブジジェ』
〈パリ装飾芸術美術館〉
107, rue de Rivoli 75011 Paris。11月15日~2019年3月3日。11時~18時(木曜~21時)。月曜休み。入館料:11ユーロ。