DESIGN
古今東西 かしゆか商店【白磁の急須】
『カーサ ブルータス』2018年4月号より
April 8, 2018 | Design, Travel | KASHIYUKA’s Shop of Japanese Arts and Crafts | photo_Keisuke Fukamizu stylist_Nobuko Ito hair &make_Masako Osuga editor_Masae Wako translation_Mika Yoshida & David G. Imber
日常を少し贅沢にするもの。日本の風土が感じられるもの。自分自身が使いたいもの。そんな手仕事を探して全国を巡り始めた、店主・かしゆか。第一回は「九谷焼」の産地・金沢へ。伝統工芸士、森岡希世子さんの工房を訪ねた。
はじめまして。日本の手仕事を紹介する「かしゆか商店」のかしゆかです。実はここ数年、毎日使う器や生活の道具、特に日本のものに惹かれることが多くなりました。それはたぶん、日本のものづくりの背景にある、その土地の文化を知ることの面白さに気づいたから。この連載では日本各地の手仕事を通して、日本の文化や風土をもっと知りたいな、と思っています。
一回目に見つけたのは、手仕事を身近に楽しめるお茶の器。真っ白で、透けるほど薄くて、ドキドキするほどきれいな急須です。
この器の作り手は、江戸時代に始まった石川県の伝統工芸・九谷焼の伝統工芸士、森岡希世子さん。九谷焼といえば華やかな色の絵付け…と思い込んでいましたが、実は「九谷でつくられる陶磁器が九谷焼」なのだそうです。地元で採れる灰色の土で焼いた器に絵付けをしたのが昔ながらの九谷焼。森岡さんの白磁も、ランプシェード用の「透光性磁器土」という、九谷の土でつくられています。
この器の作り手は、江戸時代に始まった石川県の伝統工芸・九谷焼の伝統工芸士、森岡希世子さん。九谷焼といえば華やかな色の絵付け…と思い込んでいましたが、実は「九谷でつくられる陶磁器が九谷焼」なのだそうです。地元で採れる灰色の土で焼いた器に絵付けをしたのが昔ながらの九谷焼。森岡さんの白磁も、ランプシェード用の「透光性磁器土」という、九谷の土でつくられています。
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