動き、光、香り、音…。アトリエ・オイを丸ごと体感する。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

動き、光、香り、音…。アトリエ・オイを丸ごと体感する。

この秋のデザインイベントの中でも要注目なのが、スイスのデザインスタジオ、アトリエ・オイの展覧会。各分野からのオファーが絶えない彼らの新作や代表作で構成した『アトリエ・オイ展 — マテリアル プレイ』が六本木のアクシスギャラリーで11月6日まで開催されている。

本展に合わせて制作された新作《Eole / エオル》。ハンドルを引くと丸い部分が回転しながら動き、天然の木の香りが漂う。
「私たちのデザインに、決まったラインはありません」とアトリエ・オイのメンバーは話す。オーレル・エビ、アルマン・ルイ、パトリック・レイモンの3人が、スイスでアトリエ・オイを設立したのは今から25年前。素材の実験を積み重ね、それをもとにクライアントの意向やコンテクストを踏まえて発展させていく彼らのデザインは、常にひとつの型にはまることがない。東京で初となる今回の個展『アトリエ・オイ展 — マテリアル プレイ』では、多様な彼らの作風が、どんな発想から生まれるのかを伝える。
レザーを立体的に加工したハンモックは〈ルイ・ヴィトン〉、手吹きガラスの照明はともに〈ヴェニーニ〉、六角形のスツールは〈ビー・アンド・ビー イタリア〉からそれぞれ発表されている。
《Eole / エオル》のディテール。香りは紙に染み込ませてある。
アトリエ・オイの作品には、ある機能に動きを組み合わせたものが多く、さらに音や香りがデザインの重要な要素になっていることもある。3人は、頭で論理的に考えるだけでなく、ジャズトリオの即興演奏のように役割を変化させながら、デザインを有機的に膨らませていくのだという。結果として生み出されたインスタレーションが、クライアントとのやり取りを経てプロダクトとして結実するケースも珍しくない。各分野の一流ブランドがアトリエ・オイを起用するのは、そんな彼らのオリジナリティが既成概念を超えるところに魅力を感じているからだろう。

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