DESIGN
マリオ・ベリーニのデザイン哲学を“動くアート”で体験。
November 4, 2021 | Design, Art, Culture | casabrutus.com | photo_Masanori Kaneshita text_Tomomi Nagayama
マリオ・ベリーニのデザインの魅力をアニメーションディレクター・大川原亮が描き下ろし。動くアートワークが楽しめるインスタレーションが〈B&B Italia Tokyo〉で開催中。
マリオ・ベリーニのデザインをフィーチャーした新感覚の展示が〈B&B Italia Tokyo〉で開催されている。「デザインは“思考と感覚”の探求」と考えるベリーニのデザイン哲学をアニメーションディレクター・大川原亮が描くイラスト+アニメーションの融合アートで表現。新しく復刻されたソファ《カマレオンダ》から懐かしの《象印電気ポット》に至るまで、ベリーニのデザインコンセプトや思考過程が大川原独自の目線で描かれている。
大川原亮のイラストがアニメーションと融合。40秒で一巡する。
今回のインスタレーションは「動画を組み合わせることで時間軸を伴ってベリーニのデザインの根源を体験できる」ことが狙いだ。作品の一つひとつにそれぞれプロダクトコンセプトであったり、デザインソースであったりのインフォメーションが込められていて、動画を見ることでベリーニのデザインについて学べる仕組みになっている。
今回の仕事で初めてベリーニを知ったという80年代生まれの大川原。インスタレーション制作にあたってはベリーニの作品集を熟読し彼のデザインについて学んだという。「ベリーニの整理されたデザインが好き」という氏のお気に入りは《レ・バンボレ》ソファと《ヴォロ ヴァン》チェアだとか。だとか。いずれもシンプルなフォルムが美しいプロダクトだ。ベリーニの全盛期とも言える1970〜80年代以降に生まれた若い世代にとって、ベリーニは逆にいま新しい、未来を感じるデザインなのかもしれない。
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