DESIGN
時の流れに埋もれた名品を再発見するジェネラルストア。
『カーサ ブルータス』2021年7月号より
June 10, 2021 | Design | a wall newspaper | text_Housekeeper
厳選された日用品が揃う〈LOST AND FOUND〉がECストアをオープン。セレクトを手がける小林和人さんの“ずらし視点” に注目です。
・世界中から集めた長く使える日用品〈LOST AND FOUND〉。
確かな技術とともに世代を超えて作り続けられてきた名品たち。それらは多くのものに紛れてしまったり、時の流れに埋もれてしまったものも多い。5月13日にオープンした〈LOST AND FOUND〉(=忘れ物保管所)は、その名の通り「こんな名品があったんだ!」と気づかせてくれるジェネラルストアだ。
セレクターを担うのは〈Roundabout〉〈OUTBOUND〉店主の小林和人さん。キッチン雑貨やバスグッズ、ガーデングッズなど幅広い日用品を世界中から集めたという。またアートディレクターの平林奈緒美さんも、ショップの運営元である洋食器メーカー〈NIKKO〉の新ライン〈REMASTERED〉のセレクトを手がけた。
セレクターを担うのは〈Roundabout〉〈OUTBOUND〉店主の小林和人さん。キッチン雑貨やバスグッズ、ガーデングッズなど幅広い日用品を世界中から集めたという。またアートディレクターの平林奈緒美さんも、ショップの運営元である洋食器メーカー〈NIKKO〉の新ライン〈REMASTERED〉のセレクトを手がけた。
「私たちは必ず実用性と必然性を兼ね備えたものを選んでいます」と小林さん。
「例えば〈リーデル〉なら、代名詞ともいえる手吹きの《ソムリエ》シリーズではなく、あえてマシンメイドの水用グラスを、〈ビクトリノックス〉ではアーミーナイフではなくシェフ用ナイフを選ぶなど、“ずらし視点”を基本にしています。さらにキャンプ用のケトルを家使いの品として紹介したり、プロ仕様の耐切創手袋をガーデニング用として揃えるなど、使用シーンもずらした見立ても提案していきたいと思っています」
現在はECサイトのみだが、年内には旗艦店もオープンする予定。暮らしを豊かにしてくれる一生モノを見つけてみてはいかがだろう。
「例えば〈リーデル〉なら、代名詞ともいえる手吹きの《ソムリエ》シリーズではなく、あえてマシンメイドの水用グラスを、〈ビクトリノックス〉ではアーミーナイフではなくシェフ用ナイフを選ぶなど、“ずらし視点”を基本にしています。さらにキャンプ用のケトルを家使いの品として紹介したり、プロ仕様の耐切創手袋をガーデニング用として揃えるなど、使用シーンもずらした見立ても提案していきたいと思っています」
現在はECサイトのみだが、年内には旗艦店もオープンする予定。暮らしを豊かにしてくれる一生モノを見つけてみてはいかがだろう。
・ミニマムなデザインの洋食器コレクション〈REMASTERED〉。
世界中のホテルやレストランで愛されるプロユースクオリティの洋食器ブランド〈NIKKO〉から新ラインが誕生。〈LOST AND FOUND〉の運営元でもある同ブランドが、現代の暮らしに合ったデザインを提案する。
小林和人
こばやしかずと 〈Roundabout〉〈OUTBOUND〉店主。両店舗の商品すべてのセレクトや展覧会の企画のほか、執筆やスタイリング、ホテルの家具コーディネートも手がける。
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