三浦半島に生まれた5棟の小屋。無人直売所が地域を結ぶ“線”を生む。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

三浦半島に生まれた5棟の小屋。無人直売所が地域を結ぶ“線”を生む。

クリエイティブディレクターの藤原大が、神奈川県・三浦半島の農業関係者、大学や高校、自治体、〈日立製作所〉のビジョンデザインチームと協業する野菜の無人直売所を起点としたプロジェクト「koyart」を進行中。この3月には5つの農園に、直売所となる“小屋”と、それらを結ぶバス停にも似た“看板”が出現。「koyart」の代表を務める藤原大とともにそれぞれの小屋や看板を見て回りながら、プロジェクトの現状、課題、そして展望について話を聞いた。

三浦市〈赤門農園〉の大根畑。豊かな土壌と温暖な気候により密度が高くても丸々と大きな大根が育つ。
〈石井農園〉の無人直売所の向かいに見晴らせる三浦海岸。
新たな木造建築材として注目を集めるCLT材を用いた、どこか愛らしいフォルムの開閉式の“小屋”/一人でも楽に引くことができる、移動式の屋台のような“小屋”/地域のネットワークを結ぶバス停の待合所としても想定された、一休みしたくなるような“小屋”……。

三浦半島に根ざす5つの農園の「野菜の直売所」として、畑の真ん中に、海の目の前に、はたまた商店街の通りに、そうした特徴的な小屋が現れた。名産の大根をはじめとした野菜はどれも採れたて新鮮。かつ、都心のスーパーと比べると驚くほどの安価だ。そして一般的な無人販売所とは大きく異なるその佇まいは、「なにか新しいことが起きている」と、多くの人びとの目を引いている。

・小屋 No.1〈赤門農園(鈴木農園)〉× 藤原大

無人販売小屋は以前より設置していたが、昨年、新たな小屋《yasainokyoukai》を藤原大が制作した。格子状に巡らされた紺と白の二色の布はそれぞれが細かい“ポケット”状になっており、風が吹くとはためき、人目を引くデザインとなっている。
100年以上続く地域でも有数の農家である〈赤門農園〉。広い耕作面積をもち、大根やキャベツをはじめとした幅広い野菜を育てている。
紺色の“ポケット”は藍染によるもの。
奥に見える“赤門”は、先代から引き継がれる農園のシンボル。
「赤門をブランドマークにしたい」という園主夫妻の要望に沿って、開かれた赤門と野菜がグラフィカルに組み合わさったマークが生まれた。デザイン:寺原ねね(横須賀市横須賀総合高等学校・2年生)
これらは三浦半島の農家が、プロジェクト「koyart」に参加するメンバーと協働して制作したもの。今回は、コンセプトの全く異なる5つの小屋が試験的に発表された。

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